日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
日経Gooday TOP  > 医療・予防  > トピックス  > 「8000歩/20分」以上の運動は、病気の予防にならない  > 2ページ目
印刷

トピックス

「8000歩/20分」以上の運動は、病気の予防にならない

「中之条研究」の研究者が語る

 小口 正貴=スプール

出典:日経デジタルヘルス 2015年1月14日(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)

筋力はつくかもしれないが…

 中之条研究で必須となっているのは「風呂以外は1日中、活動量計を365日身に着けてもらう」という姿勢。「そこまでの徹底は誰もが反対したが、今では14年目を迎えた。生活習慣が分かれば足腰を丈夫にする対策もできる。1日の生活に注目して健康づくりに最適なパターンを明らかにしたかった」(青柳氏)。

 活動量計も当初の機器から進化し、現在では任意に中強度の設定が可能なテルモ製の「メディウォーク」を採用している。活動量計を持つだけで歩数が多くなるという事実は、中之条研究を取り入れた奈良県の健康づくりでも明らかになっている(日経デジタルヘルス関連記事)。

テルモ製の活動量計「メディウォーク」。任意の中強度設定が可能
テルモ製の活動量計「メディウォーク」。任意の中強度設定が可能
[画像のクリックで拡大表示]

 また、継続的にデータを採取すると1日の記録が気になるため、運動の不足分を補うような行動に出るのだという。「中之条町の例だと、昨日より500歩少ないから家の周りを3周するとか、駐車場を最も遠くに停めてみるとか。そうやって住民がつじつまを合わせるようになっている」(青柳氏)。

 研究の結果、青柳氏は歩数(歩)と中強度活動時間(分)で予防できる病気・病態をまとめた。例えば、4000歩/5分が「うつ病」、5000歩/7.5分が「認知症、脳卒中、心疾患など」、7000歩/15分が「がん、骨粗しょう症、動脈硬化など」といった具合だ。理想とされる8000歩/20分の予防項目には「血圧症、糖尿病、脂質異常症、メタボリック・シンドローム」という、生活習慣病の代表格が並ぶ。

 「8000歩/20分が理想なのは、すべての変数において健康効果が出るから。ただし、この数値を超えると統計的に頭打ちになる。疲れ過ぎると免疫機能は逆に下がってしまう。8000歩/20分以上の運動というのは、筋力はつくかもしれないが、病気の予防にはならない」(青柳氏)。

RELATED ARTICLES関連する記事

医療・予防カテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 疲労解消は「脳の疲れ」をとることから

    しつこい「疲労」の正体は、実は脳の自律神経の機能の低下であることが近年の疲労医学の研究で明らかになってきた。本記事では、放置すると老化にもつながる「疲労」の怖さとその解消法を、過去の人気記事を基にコンパクトに解説していく。

  • 怖い病気を招く「中性脂肪」を食事・運動で徹底対策!

    健康診断でもおなじみの項目である「中性脂肪」。血液中の中性脂肪が150mg/dLを超えると、脂質異常症の1つ、「高中性脂肪血症(高トリグリセライド血症)」と見なされる。血管の老化を防ぎ、心筋梗塞や脳梗塞を遠ざけるためにも、中性脂肪が上がるのを避けなければならない。そこで、今回はやっかいな中性脂肪の正体や、食事や運動でできる鉄板の対策法を一挙紹介していく。

  • 長年の悩み「腰痛」を解消! 痛みを和らげる体操4選

    腰痛は日本人の国民病とも言える身近な症状だ。特に問題なのは、原因がはっきりしない、「なんだか知らないけど、いつの間にか…」始まってしまう「慢性腰痛」だ。長年にわたって慢性腰痛で悩む人は少なくない。そこで、今回は長引く腰痛の解消が期待できる体操を一挙紹介する。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2022 Nikkei Inc. All rights reserved.