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ノロウイルス、10年で2番目の流行 まだ拡大の可能性も

主流となっている「変異型ウイルス」が怖いワケ

 日経Gooday編集部

家庭内のウイルスを外に持ち出さないよう注意が必要

家族内に感染者がいる場合、トイレ後の手洗いは徹底して(©subbotina -123rf)
家族内に感染者がいる場合、トイレ後の手洗いは徹底して(©subbotina -123rf)

 さらに、感染症発生動向調査において、感染性胃腸炎の定点当たり報告数が12月に高くなるシーズンは、年明け以降の集団食中毒の発生件数が多くなる傾向があるという。2006/07年シーズン、2012/13年シーズンがそうだったが、今シーズンも同じことが懸念される。

 こうした傾向が見られるのは、年末年始休暇中などに子どもから家族内に感染が広がり、年明け以降に、大人が職場にノロウイルスを持ち込みやすくなることが原因の一つだ。大人が食品関係の職業従事者である場合、それが集団食中毒の原因となり得るわけだ。

 「特に大人の場合、子どもから感染を受けても症状の出ない『不顕性感染』になることも多く、それが感染拡大の原因になりやすい」と片山教授。家族内に感染者がいる場合、家庭の外にノロウイルスを持ち出さないよう、トイレ後の手洗いの徹底など、細心の注意が必要だ。

 「トイレの後や、食物に触れる前の手洗いを徹底することにより、二次感染、三次感染を食い止め、子どもから大人、大人から大規模食中毒や院内感染などに広がらないようにする必要があります」(片山教授)

◇     ◇     ◇

 この冬は「GII.2」変異株が流行しており、1月以降、ノロウイルス食中毒が多発する可能性があること、集団食中毒の患者からさらに周囲の人へとノロウイルスが広がれば、感染者が加速度的に増え、かつてないほどの大流行となる可能性があることが分かった。では、私たち一人ひとりはどんなことに気を付ければいいのか。具体的な対策については来週公開の続編で紹介する。

片山和彦(かたやま かずひこ)さん
北里大学北里生命科学研究所・感染制御科学府ウイルス感染制御学I教授
片山和彦(かたやま かずひこ)さん 1985年、東京農工大学蚕糸生物学科卒業、東京大学農学生命研究科にて獣医学博士、株式会社ビー・エム・エル基礎研究部、国立感染症研究所(ウイルス第二部第一室長)などを経て、現職に。国際ウイルス分類委員会(ICTV)・カリシウイルス研究グループメンバー、国際カリシウイルス会議役員。

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