疲れ目や結膜炎による目の充血、かゆみなど、目に関するトラブルは誰でも経験するものです。今回は、日常的な目のトラブルに使われる市販の点眼薬について解説しましょう。

点眼薬(目薬)は、目という局所に使用するため、疲れ目などに対しては内服薬と比べると早くに効果が実感できるのが特徴です。また、全身の副作用が起こりにくく、時と場所を選ばずに使える便利な薬の一つです。
市販の点眼薬で対処できるのは、目のかゆみや充血、目が疲れる・かすむ、目の乾き、目やにといった症状です。点眼薬は気軽に使える印象がありますが、症状によって使い分けることが重要です。
1.こんな場合はすぐに受診
目の病気によっては市販の点眼薬では対応できない場合があります。視野が欠けたり狭くなったような症状があれば緑内障の可能性がありますので、眼科医による治療が必要です。また、物がゆがんで見えるようであれば加齢黄斑変性の可能性がありますので、専門の医療機関を受診してください。
そのほか、充血の原因として、感染力の強い流行性角結膜炎(はやり目)といった病気も考えられます。市販の目薬では対応できない場合もありますので、購入する前に必ず薬剤師に相談してください。