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薬剤師直伝! 市販薬の選び方・使い方

タバコを止めたい、禁煙補助薬はどう選ぶ?

口さみしい人はガム剤、気付かれたくない人はパッチ剤を

 若林 進=一般社団法人日本医薬品情報学会 OTC情報委員会委員

3.使用上の注意

禁煙補助薬を使う人は喫煙NG

 タバコを吸わない人や妊婦、妊娠していると思われる人、授乳中の人、重い心臓病を有する人、急性期脳血管障害(脳梗塞、脳出血等)と医師に診断された人、うつ病と診断されたことのある人は禁煙補助薬を使ってはいけません。また、禁煙補助薬を使っている間や直後は、血液中のニコチン濃度が高くなるので、他のニコチン製剤を使ったり、タバコを吸ってはいけません。

使用期間の目安

 禁煙補助薬は漫然と使用せず、各商品が定める使用期間を守りましょう。ちなみに目安は、貼付剤では8週間、ガム剤は3カ月です。

貼付剤の使い方

 貼付剤は、二の腕やお腹、背中から腰の辺りに、毎日場所を変えて貼ります。そのとき、湿疹やかぶれ、傷口がないか確認してください。貼り直す際には、前に貼っていた古いものをはがし忘れないように注意しましょう。万が一、貼り替える前に貼付剤がはがれてしまった場合は、サージカルテープなどで固定して使い直しても構いません。

 また、貼付剤は貼ってある部分の皮膚が温まると、ニコチンの吸収量が増えることが確かめられています。貼付剤の使用中は、サウナや長湯、激しい運動は控えるのが望ましいのですが、サウナなどの前にはがせば問題ありません。 シャワー程度でしたら貼ったままでもよいとされています。

ガム剤では副作用に注意

 ガム剤の使用後、口の中やのどの刺激感、舌の荒れ、味覚の異常、唾液増加、歯肉炎、あごの痛み、しゃっくり、げっぷなどの症状が現れることが報告されています。このような症状が続いたり、強まったりする場合は使用を中止し、医師や薬剤師に相談してください。

医療用医薬品の禁煙補助薬との違いは?

 禁煙補助薬は、市販薬のほかに、医療機関を受診して処方してもらう医療用医薬品があります。

 医療用医薬品は、ニコチンパッチとバレニクリン酒石酸塩(商品名チャンピックス)の飲み薬の2種類。

 ニコチンパッチは市販薬と同じものですが、使い方に少し違いあります。また、うつ病の人は市販薬を使用してはいけません。

 バレニクリン酒石酸塩は、脳内でニコチンと似た作用を示し、タバコに対する欲求を軽減します。喫煙による満足感を抑制し、「タバコを吸いたい」という気持ちを鎮めます。

4.購入時、薬剤師(登録販売者)からよく確認されること

 市販の禁煙補助薬を購入する際に、薬剤師や登録販売者から次のようなことを尋ねられることがあります。

  • 喫煙していますか
  • 妊娠中もしくは授乳中ですか
  • 心臓の病気はありませんか
  • ほかに何か薬を使用していますか
一般社団法人日本医薬品情報学会 (JASDI)
一般社団法人日本医薬品情報学会 OTC情報委員会 本会は、薬剤師が中心となって医薬品情報学に関する教育や研究を行うことで、薬学・医学・医療の進歩向上、国民の健康に貢献することを目的として活動しています。本会のメンバーは病院や街の薬局で働く薬剤師、薬学系大学教員、製薬や医薬品流通関連企業、薬事関連行政担当者などです。主な活動として、学会機関誌JJDIの発行、学術大会・学術フォーラムの開催、一般向けの公開講座、医薬品情報学に関する教育・研究の支援、専門薬剤師の認定などを行っています。ホームページはこちらから。

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