2. 症状のタイプと合う成分
市販の禁煙補助薬には、ニコチンパッチ(貼付剤)とニコチンガム(ガム剤)の2種類があります。いずれも主成分はニコチンです。貼付剤かガム剤かは、使用する状況を考慮して選びましょう。
貼付剤が適する人
ガムが苦手だったり、就業時間内にガムを噛むのが難しい場合、誰にも気付かれずに禁煙したい人は、貼付剤が適しています。市販の貼付剤は、就寝中の副作用(不眠など)を防止するため、起床後に貼り、就寝前にはがします。
ガム剤が適する人
一方、ガム剤は、口寂しさからついタバコを吸ってしまう人や、「目覚めの一服」や「飲酒後の一服」などが習慣となっている人に向いています。通常、1日当たり4~12個から始めて、24個を超えてはいけません。禁煙に慣れてきたら(1カ月前後)、1週間ごとに1日の使用個数を1~2個ずつ減らしていき、1日の使用個数が1~2個となった段階で使用を止めます。
種類 | 成分 | 特徴や注意点 | 製品例 |
ニコチンパッチ | ニコチン | ニコチンを皮膚から吸収させる 1日1枚皮膚に貼り、徐々にニコチンの含有量が少ないものに切り替えていく 貼る場所は上腕部、腹部あるいは腰背部 毎日場所を変えて貼る 医療用医薬品もある | ニコレットパッチ ニコチネルパッチ シガノンCQ透明パッチ |
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ニコチンガム製剤 | ニコチン | ニコチンを口の中の粘膜から吸収させる タバコを吸いたいと思ったとき、1回1個を30~60分間かけてかむ 使用期間は3カ月をめどとする | ニコレット ニコチネル |
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