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COML患者塾

「訪問看護」を知ろう

【話題提供】錦織 法子さん(訪問看護ステーションゆいか管理者・看護師)

 NPO法人 ささえあい医療人権センターCOML(コムル)

グループディスカッション

Aさん 私は長い間、病院で事務長をしてきました。医師たちは、錦織さんが言うところの患者さんの「命」を助けていますが、患者さんの「いのち」を支えているのは看護師だと思います。しかし、いまは病院の看護師は患者さんの「いのち」を支えきれていないように感じます。

錦織さん 最近は医師と同じく看護師も専門性に特化するようになり、専門看護師や認定看護師が活躍するようになってきました。良い面がある一方で、医療システムのなかで動かざるを得ず、患者さんを全人的にみる本来の看護の機能を発揮できていないとも感じています。ただ、病院の看護師に限らず、訪問看護ステーションにもいろいろな考え方があり、訪問看護師の質もばらつきがあるのが現状です。

Bさん 90歳の祖母は一人暮らしで訪問看護を利用しています。じつは病院で乳がんと診断され、入院して治療を受けるべきだと言われたのですが、本人がそれを望みませんでした。そこで訪問看護を週1回とヘルパーさんによる生活援助を週2回受けることにしたのです。祖母をよく理解してくれているかかりつけの医師がいるおかげもありますが、祖母は自分の好きな畑仕事を続けながら、快適に生活しています。

Cさん 国は在宅医療をすすめていますが、高齢の独居では難しいと思っていました。でも、Bさんのおばあさんは一人暮らしでもサービスを利用して自分らしく生活していらっしゃるのですね。きっとかかりつけの医師と上手に関係を築いてこられたから、ほかのサービスへもうまくつながっていったのでしょうね。羨ましいです。

Dさん 以前、家族が入院していた病院で、床ずれがあるために座ることができず、横になったまま食事をしている患者さんがいました。その姿が目に焼きついています。

錦織さん 床ずれの場所や程度がわからないので、その患者さんがほんとうに座ることができなかったのかどうかはわかりません。しかし、そもそも床ずれは予防するものです。看護師がきちんと環境を整えることができていたならば、床ずれは予防できたと私は思います。

(2015年6月6日開催)

「賢い患者になりましょう」を合言葉に、患者が自立・成熟し、主体的に医療に参加することを目指して1990年に設立。患者と医療者が対立するのではなく、“協働”する医療の実現を目的としている。患者の悩みに対する電話相談、各種セミナー・講座などに積極的に取り組んでいる。

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