がんの項目がちょっと物足りない
前回に引き続き、ジーンクエストの解析結果を見ていくことにしよう。今回は、「健康リスク」が対象だ(私が遺伝子検査を受けることになった経緯やこれまでに紹介した検査結果は「私は世界的なマラソン選手になれたらしい」「私は85歳までは生きないらしい」「私はいったい何の病気で死ぬのだろう?」をご参照ください)。
検査結果画面にまず現れたのは、リスクが高い項目(写真1)。おや、関節リウマチがリスク2.46倍とダントツに高いぞ(写真2)。データの信頼性も4段階の中で一番高い。でもマイコード(ジーンクエストとともに受けた遺伝子検査サービス)では、関節リウマチのリスクは0.52倍(論文評価レベルは3で最も高い)でむしろ低い方だったのだが・・・。
一方、マイコードの検査結果でリスクが高かったがんは、ジーンクエストでは10月27日現在、肺がんと肺腺がんのリスクしか教えてくれない。さすがに2項目では少なすぎると考えたのか、10月1日に「対象を拡大し10月下旬に20項目にする」旨のメールが届いている。こう言ってはなんだが、リスクをより知りたいのは、ナルコレプシーやシリカ誘発性塵肺症より、何と言ってもがんだよ。最初から項目に入れておいて欲しいところだ。他社のサービスと比べてもがんの項目が少な過ぎて集客に影響し、急きょ追加に至ったのかと勘繰ってしまう。
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- 関節リウマチのリスクが真逆だぞ!
