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あの検査、受けてみました

私は世界的なマラソン選手になれたらしい

遺伝子検査、受けてみました【その3】

 まんだ ももゆき=医療ライター

“金メダル遺伝子”の解析結果は?

 ジーンクエストには写真5で示したように、「性格などの特徴」に学習能力や記憶力、忍耐力といった項目があるのが特徴だ。こんなことに遺伝子が関係しているの?、と思ったのが「経済・政治への関心」。私は「公平性を好む」タイプのようだが、公平性の意味がよくわからない。解説には「公平性を好むとは一例を挙げると、『雨が降っている日にだけ傘の値段を普段の価格の2倍にするお店についてどう思うか』といったものです」とある。うーん、やっぱりよくわからん。

 「筋力」という項目の結果は写真8、9。「多くの世界的なマラソンランナーはこの遺伝子型です」とうれしいことが書いてある。筋繊維は、持久力はないが大きな力が出せる「速筋」と、大きな力は出せないが持久力のある「遅筋」の2タイプがあるのだという。その速筋の発達と遅筋の形成に関連するのが「ACTN3遺伝子で、そのSNP解析の結果が写真9というわけだ。このACTN3遺伝子は通称“金メダル遺伝子”とも呼ばれており、中でも遺伝子型CCは「世界的な短距離走者」に多いことで有名だ。また、スポーツジムの中には、このACTN3遺伝子を調べてトレーニングメニューを組むところもあるという。

写真8◎ 遺伝子解析から見た「筋力」(1)
多くの世界的なマラソンランナーと同じ遺伝子型であることが判明。
[画像のクリックで拡大表示]
写真9◎ 遺伝子解析から見た「筋力」(2)
ただし、同じ遺伝子型の日本人が2割もいる。
[画像のクリックで拡大表示]

 私自身、子供のころはどちらかと言えば長距離が得意で、短距離が苦手だった理由がなんとなく分かった。部活動で陸上を続けてマラソンランナーを目指すべきだったかなあ。ちなみに、2社の遺伝子検査を受けてみて、一番うれしかったのがこの結果である(もっとも、ACTN3遺伝子は持久力の遅筋とは無関係との学説もあるようだ)。

 疾患リスクや体質ではなく、こういった性格や才能を遺伝子検査の主要項目にしている会社もある。有名なのは中国の企業、上海バイオチップコーポレーション。中国政府の出資を主体に設立された会社で、日本にも数多くの代理店がある。58000円(税込み)で、「学習・知能」「EQ(心の知能指数)」「音楽」「絵画」「踊り」「運動」の6カテゴリー41項目を調べ、全体としてその人物を4 段階に評価する。テレビのバラエティー番組でも取り上げられ、日本でも一時話題になった。自分の子供や結婚相手の“才能”を調べる一手段として拡がりつつあるらしい。

 解析根拠は脆弱に見えるが(難聴関連の遺伝子のSNP解析で音楽の才能を云々するとか・・・)、興味がある向きは「上海バイオチップ」で検索してみてください。(続く)

まんだ ももゆき
医療ライター
医療雑誌の編集に長年携わり、現在も医療関連記事の取材・執筆や書籍編集に従事。50歳代半ば、体重も50キロ台半ば。趣味は山登り、酒は角瓶か芋焼酎。

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