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あの検査、受けてみました

私はいったい何の病気で死ぬのだろう?

遺伝子検査、受けました【その1】

 まんだ ももゆき=医療ライター

 遺伝子検査と言えばこれまで、人間ドックなどの医療機関や、エステなどを窓口に、検査を受けるのが一般的だったが、最近、新聞やテレビでも盛んに報道されているように、今は消費者がWebなどで直接注文、検査キットが届いたら自分で検体(唾液)を採取して郵送し、Web上で結果報告を受ける手法が一般的になってきた。各社の事業参入が活発なのは、遺伝子解析技術の進歩し、コストが安くなっていることも背景にあるようだ。

怖くはないが、なんか物足りないぞ

 インターネットで注文したのは(株)DeNAライフサイエンス社の商品「マイコード」の「オールインワン280+」(3万2184円:税込み)と、(株)ジーンクエストの「遺伝子解析キット」(4万9800円:税込み)の2商品。マイコードの商品はAmazonで、ジーンクエストの商品は同社のサイトから購入した。

 この2社の製品を選んだのにはそれほど深い理由はない。DeNAライフサイエンス社のマイコードは、8月に芸能人やスポーツ選手を集めて、大々的に商品発表の記者会見を開いた商品。根拠となる遺伝的リスクの解析アルゴリズムは東大医科研と共同で作った、というのが売り文句だ。病気の“なりやすさ”を判定する項目数が多いのが特徴だ。3種の商品があり、体型や代謝、美容関連項目など体質を中心に30項目を調べる「カラダ30+」、癌・生活習慣病と主要な体質100項目を調べる「ヘルスケア100+」、病気と体質の全282項目を調べる「オールインワン280+」がある。「オールインワン280+」は癌39項目など、疾患項目は全部で152と非常に多い。将来かかる病気が心配な中年は迷わず「オールインワン280+」を選択。

 かたや、ジーンクエストが用意する商品は「遺伝子解析キット」1種類。癌や生活習慣病などの疾患のなりやすさや、体質など200項目を調べるもので、税込み4万9800円とやや割高な印象だ。疾患項目は41と少なく(癌は2項目)、それよりもBMI(体格指数)、筋力、言語能力、学習能力、記憶力など、体質や才能面の項目が充実していて、成人というよりも親が子供の素質をこっそり調べるのにも向いていそうだ(10月に入り、癌18項目、睡眠関連5項目を追加するとの連絡があった)。ただし、ジーンクエストは「18歳未満の方は本商品を用いた遺伝子解析を受けることができません」、DeNAライフサイエンスも「本検査は20歳以上の成人のみを対象としており、未成年を対象としたサービスではありません」と、双方とも若年者が受けることを認めていない(成人で登録して別人の検体を送った場合に、チェックできる体制になっているかどうかは不明)。

表1◎ 2社の商品比較
商品名「マイコード」「遺伝子解析キット」
サービス提供企業DeNAライフサイエンスジーンクエスト
商品の種類「オールインワン280+」、「ヘルスケア100+」、「カラダ30+」の3種1種
価格それぞれ3万2184円、2万1384円、1万584円(税込み)4万9800円(税込み)
解析項目「オールインワン280+」は病気と体質の全282項目。疾患は全部で152、うち癌39項目。「ヘルスケア100+」は癌・生活習慣病など疾患50と主要な体質50項目。「カラダ30+」体型や代謝、美容関連項目など体質を中心に30項目。体質など200項目。疾患は41と少なく(癌は肺癌と肺腺癌2項目)、それよりもBMI(体格指数)、筋力、言語能力、学習能力、記憶力など、体質や才能面の項目が充実。母系の祖先解析も。なお、癌については10月1日に「項目追加」の連絡があり、10月中には全部で20項目になる予定。また、10月8日には、睡眠関連5項目が追加された。

 どうやら、医師による“診断”は介在しないため(病気を診断すると医師法に抵触する可能性が出てくる)、あくまでも癌や糖尿病などの病気のなりやすさや、太りやすさや酒の強さなどの体質の評価を示すに留まるようだ。つまり、アンジェリーナの遺伝性乳癌のような単一遺伝子疾患や、統合失調症などの精神疾患は、仮に遺伝子検査で分かっても、教えてくれない。本当に深刻な病気は、たとえ分かっても購入者には知らされないのだ。怖くはないが、なんか物足りない、というのが日本の今の個人向け遺伝子検査なのかも。

唾をためて送るだけ

 注文して数日でどちらの商品も届いた。しかし、その内容は対照的だった。マイコードは立派な箱の中に、検査キットに加え、検査ガイド、重要事項確認書なども同梱。唾液を出すためにレモンを印刷したカードも添付、芸が細かい(写真2)。

写真2◎ マイコードの遺伝子検査キット
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