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知ってビックリ! 健診のウソ・ホント

「要経過観察」なら、そのまま様子を見ていてもいい?

 田村知子=フリーランスエディター

「要再検査」でさえ放置する人が多数派

 しかし現実的には、「要経過観察」「要注意」に限らず、「要再検査」と判定された項目があっても、「自覚症状がないと、多忙を理由に再検査を受けないままでいる人も多い」と三井記念病院 総合健診センター特任顧問の山門實氏はいう。

 「『要再検査』という判定は、認められた異常が本当に病気かどうかを確認する必要があるということです。放置すれば、病気を見逃す恐れがあります」(山門氏)。また、「要精密検査」の判定はさらに重視してほしいと、山門氏は話す。「要精密検査と判定された場合は、がんなどの重篤な病気を疑うケースが多いのです」。

 山門氏が副理事長を務める日本人間ドック学会に加入している施設での人間ドック健診では、医療(治療)を要する人を「D1」、二次精査(精密検査)を要する人を「D2」と判定しているが、D2と判定された人でも、精密検査の受診率は50%にとどまるという。職場健診での精密検査の受診率はそれ以下になる。まして「要経過観察」で行動を起こす人は、さらに少なくなるだろう。

 「人間ドック健診では、検査結果をもとに必ず面談指導を行い、再検査や精密検査の必要性を説明し、受診率を100%にしようと努力しています。一方、一般の職場健診では、診断結果の通知書だけを渡される場合も多い。そのため、判定を学生時代の成績表のように見て終わり、としてしまいがちなようです」(山門氏)。

 職場健診の判定はその意味を正しく理解して、「要再検査」や「要精密検査」などがあれば、必ず検査を受けるようにしよう。「要経過観察」「要注意」といった判定の場合は、それまでの生活習慣を改善して、次回の健診も必ず受ける。とくに指導がない場合でも、改善には何が必要かを医師や保健師に相談し、積極的に自分の健康と向き合う姿勢が望ましい。

山門實(やまかど みのる)さん
三井記念病院 総合健診センター 特任顧問
山門實(やまかど みのる)さん 医学博士、人間ドック健診専門医。1972年群馬大学医学部卒業。83年三井記念病院腎センター科長、91年同健康管理科部長、94年同総合健診センター所長、02年同総合健診センター特任顧問。日本人間ドック学会副理事長をはじめ、日本高血圧学会、日本動脈硬化学会、日本抗加齢学会などの評議員を務めている。

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