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知ってビックリ! 健康診断のウソ・ホント

職場健診の直前に摂生すれば、数値は正常に戻る?

 田村知子=フリーランスエディター

短期では改善できない数値も

 一方で、糖尿病の診断基準の1つであるHbA1cには、短期勝負が通用しない。HbA1cは赤血球のたんぱくであるヘモグロビン(Hb)とブドウ糖が結合したもので、検査前1~2カ月間の平均的な血糖の状況を反映する。検査前の食事や運動の影響を受けにくいので、短期間の摂生ではほとんど変わらない。血糖値と違いごまかしがきかないこともあって、糖尿病予備群の発見に役立っている。

 ただし、いずれにしても職場健診は、普段の生活習慣のままで受けるのが鉄則だ。健診での数値の改善だけを目的に摂生しても、それは学生時代の試験前の一夜漬けと同じで、本当に自分のためにはならない。「健診での数値が改善したために病気を見逃す恐れもあるし、数値が改善したことに安心してまた暴飲暴食を続ければ、病気になるリスクが高まる」(奈良氏)。

 健診前に摂生に取り組んだ人は、健診が終わってからもぜひ、その生活習慣を続けてほしい。

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奈良信雄(なら のぶお)さん
東京医科歯科大学 医歯学教育システム研究センター長
奈良信雄(なら のぶお)さん 1950年、高松市生まれ。東京医科歯科大学医学部卒。同大学第一内科、放射線医学総合研究所、カナダのトロント大学オンタリオ癌研究所、東京医科歯科大学医学部教授を経て、1999年より同大学大学院教授。専門は内科学、血液病学、臨床検査医学。一般向けの健康に関する啓蒙活動に積極的で、『病院の検査が分かる本』(講談社)、『ホームドクターを探せ』(宝島社新書)など多数の著書がある。

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