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知ってビックリ! 健診のウソ・ホント

立ちくらみを起こすのは貧血のせい?

 田村知子=フリーランスエディター

鉄剤による治療が改善の近道

 鉄欠乏性貧血が疑われた場合は、「精密検査で血清鉄(血液中の鉄分の量)などを測定して、男性で50μg以下、女性で40μg以下であれば、鉄剤による治療などを行います」(奈良氏)。鉄欠乏性貧血が進んでいる場合は、食事やサプリメントでは鉄分を補いきれないので、鉄剤による治療が改善の早道だ。

 ちなみに、鉄分の1日の摂取量の目安は、成人男性で10mg、成人女性で12mg。食べ物に含まれる鉄には、肉や魚など動物性食品に含まれる「ヘム鉄」と、野菜や海藻など植物性食品に含まれる「非ヘム鉄」があり、「ヘム鉄のほうが体への吸収率が高い」(奈良氏)。

 ヘム鉄を多く含むのは肉の赤身やレバー、カツオやマグロといった赤身の魚など。非ヘム鉄はほうれん草や小松菜、ひじきなどの海藻や大豆などに多く含まれており、「ビタミンCやたんぱく質と一緒に摂取することで、吸収率が高まる」(奈良氏)という。日常的な貧血予防には、これらの食品をバランス良くとるよう心がけるといいだろう。

奈良信雄(なら のぶお)さん
順天堂大学 医学教育研究室 特任教授
奈良信雄(なら のぶお)さん 1950年高松市生まれ。東京医科歯科大学医学部卒。同大学第一内科、放射線医学総合研究所、カナダのトロント大学オンタリオ癌研究所、東京医科歯科大学医学部教授を経て、1999年より同大学大学院教授。2015年より現職。専門は血液内科学、臨床検査医学。一般向けの健康に関する啓蒙活動に積極的で、『病院の検査が分かる本』(講談社)、『ホームドクターを探せ』(宝島社新書)など多数の著書がある。

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