日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
日経Gooday TOP  > 医療・予防  > 知ってビックリ! 健診のウソ・ホント  > 立ちくらみを起こすのは貧血のせい?  > 3ページ目
印刷

知ってビックリ! 健診のウソ・ホント

立ちくらみを起こすのは貧血のせい?

 田村知子=フリーランスエディター

貧血は放置せず、原因を探ることが重要

 貧血には様々な種類があるが、大別すると3つのタイプに分けられる。どのタイプかを推測するには、赤血球の平均容積を表す「MCV」、赤血球に含まれるヘモグロビンの濃度を表す「MCHC」の数値を組み合わせて見る。分類の目安、主な貧血の種類は以下の通りだ。

MCV(赤血球の平均容量)=ヘマトクリット÷赤血球数
基準値の目安は、男性で83~103fL、女性で81~100fL

MCHC(赤血球に含まれるヘモグロビンの濃度)=ヘモグロビン÷ヘマトクリット
基準値の目安は、32~37%
貧血には赤血球の大きさにより様々な種類がある
MCVMCHC貧血のタイプ主な貧血
低値(基準値未満)低値(基準値未満)小球性低色素性貧血(赤血球が小さく、ヘモグロビンの濃度も薄い)鉄欠乏性貧血、鉄芽球性貧血、感染・炎症・腫瘍などによる貧血など
正常(基準値内)正常(基準値内)正球性(正色素性)貧血(赤血球の大きさもヘモグロビンの濃度もほぼ正常)溶血性貧血、再生不良性貧血、白血病、腎性貧血、急性出血など
高値(基準値より大きい)正常(基準値より大きい)大球性(正色素性)貧血(赤血球が大きく、ヘモグロビンの濃度は正常)ビタミンB12や葉酸の欠乏による巨赤芽球性貧血など
財団法人中部公衆医学研究所の基準値を基に編集部で作成

 奈良氏によれば「貧血で最も多いのが、小球性低色素性貧血に分類される鉄欠乏性貧血」だという。

 「成人女性の1~2割が鉄欠乏性貧血だといわれています。その主な原因は、月経による出血です。男性や閉経後の女性が鉄欠乏性貧血になった場合は、胃潰瘍や大腸がんなどにより、消化管から慢性的に出血しているケースが考えられます。貧血は何らかの原因があっての結果ですので、貧血と診断されたら放置せずに、その原因を探ることが重要です」(奈良氏)

正常な赤血球と貧血の赤血球の比較
[画像のクリックで拡大表示]
(1)正常な赤血球。(2)小球性貧血の赤血球。(3)大球性貧血の赤血球。

RELATED ARTICLES関連する記事

医療・予防カテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 早期発見、早期治療で治す「大腸がん」 適切な検査の受け方は?

    日本人のがんの中で、いまや罹患率1位となっている「大腸がん」。年間5万人以上が亡くなり、死亡率も肺がんに次いで高い。だがこのがんは、早期発見すれば治りやすいという特徴も持つ。本記事では、大腸がんの特徴や、早期発見のための検査の受け方、かかるリスクを下げる日常生活の心得などをまとめていく。

  • 放置は厳禁! 「脂肪肝」解消のコツ

    人間ドック受診者の3割以上が肝機能障害を指摘されるが、肝臓は「沈黙の臓器」だけあって、数値がちょっと悪くなったくらいでは症状は現れない。「とりあえず今は大丈夫だから…」と放置している人も多いかもしれないが、甘く見てはいけない。肝機能障害の主たる原因である「脂肪肝」は、悪性のタイプでは肝臓に炎症が起こり、肝臓の細胞が破壊され、やがて肝硬変や肝がんへと進んでいく。誰もが正しく知っておくべき「脂肪肝の新常識」をまとめた。

  • 肩の痛みから高血圧まで、「姿勢の崩れ」は様々な不調の原因に

    「姿勢」が、肩こりや腰痛の原因になることを知っている人は多いだろうが、足の痛みや高血圧、誤嚥性肺炎まで、全身の様々な不調・疾患の原因になることをご存じの方は少ないかもしれない。これまでに掲載した人気記事から、姿勢と様々な病気・不調との関係について知っておきたいことをコンパクトにまとめた。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

日経Gooday新型コロナ特設

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2021 Nikkei Inc. All rights reserved.