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知ってビックリ! 健診のウソ・ホント

立ちくらみを起こすのは貧血のせい?

 田村知子=フリーランスエディター

貧血のチェックは赤血球数でなくヘモグロビン量で

 職場健診の血液検査で貧血をチェックするには、「赤血球数」、赤血球の中にある赤色の色素の密度を示す「ヘモグロビン(血色素)量」、血液中に含まれる赤血球の容積の割合を示す「ヘマトクリット」が用いられる。

 それぞれの基準値の目安は以下の通りで、基準値より低くなると貧血が疑われるが、奈良氏によれば「簡単に説明すると、貧血はヘモグロビン量によって診断するのが一般的」だという。血液中の酸素は、ヘモグロビンの鉄と結合することで全身に運ばれる。このヘモグロビンが減少すると、酸素が全身に行き渡らなくなって貧血になるのだ。なお、ヘモグロビンの赤色は酸化した鉄の色である。

赤血球数、ヘモグロビン、ヘマトクリットの基準値の例
男性女性
赤血球数430万~554万個/μL374万~495万個/μL
ヘモグロビン量13.8~16.9g/dL12.0~15.0g/dL
ヘマトクリット40.8~49.6%34.0~45.3%
※東京医科歯科大学医学部附属病院の基準値を基に作成。血液検査の基準値は検査を受ける医療機関によって異なるため、自身の検査結果は、検査を受けた医療機関の基準値と照らし合わせること。

 一般に、ヘモグロビンが男性で13g/dL未満、女性で12g/dL未満になると、貧血と診断される。「赤血球数は通常、ヘモグロビン量と連動して減ることが多いものの、ヘモグロビン量が低下しても、異常を示さないことがあります。特に、赤血球の容積が小さくなる鉄欠乏性貧血の場合は、赤血球1個1個の酸素を運ぶ力の減少を赤血球の増加により補おうとして、赤血球数が逆に増えていることもあります」(奈良氏)。

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