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知ってビックリ! 健診のウソ・ホント

健診で高血圧でも、自宅で正常値なら心配はいらない?

 田村知子=フリーランスエディター

健診で見逃される「仮面高血圧」にも注意

 一方、近年では、健診時の測定では正常値でも、それ以外の場所では高血圧になっている人が見逃されているケースも問題視されている。こうした場合は「仮面高血圧」と呼ばれる。仮面高血圧には大きく3種類ある。「早朝高血圧」、「昼間(ストレス下)高血圧」、「夜間高血圧」である。

高血圧の診断基準
「高血圧治療ガイドライン2014」(発行:日本高血圧学会)を基に編集部で作成
[画像のクリックで拡大表示]
※仮面高血圧は、早朝高血圧(早朝の平均血圧が135/85 mmHg以上)、昼間(ストレス下)高血圧(昼間の平均血圧が135/85 mmHg以上)、夜間高血圧(夜間の平均血圧が120/70 mmHg以上)に分類される。

 仮面高血圧の中でも多く見られるのが、朝方の起床時に血圧が高くなる「早朝高血圧」だ。診察室血圧が収縮期血圧140 mmHg未満かつ拡張期血圧90 mmHg未満で、早朝に測定した家庭血圧の平均値が収縮期血圧135 mmHg以上または拡張期血圧85 mmHg以上の場合に、早朝高血圧と診断される。

 一般的に人間の血圧は、日中活動している時間帯が高く、夕方から夜にかけて下がっていく。早朝は目覚めに向けて血圧が上がっていくが、その上昇が急激だと早朝高血圧になりやすい。早朝高血圧は、脳や心臓、腎臓といったすべての心血管病につながる可能性があり、朝方に脳卒中や心筋梗塞などの虚血性心疾患が起こりやすい要因の1つと考えられている。

 「早朝高血圧の原因は生活習慣など様々ですが、最近多く見られるケースは、睡眠時無呼吸症候群が要因となっているものです。寝ている間にいびきをかき続け、突然呼吸が止まる「睡眠時無呼吸」が頻発することによって低酸素状態となり、それが交感神経を活発にし、酸化ストレスが増えることで高血圧を引き起こします。ですので、早朝高血圧が疑われる人は、就寝時にいびきや無呼吸の症状があるかどうかを確認することも大切です。睡眠時無呼吸症候群の治療が、早朝高血圧の改善と心血管病のリスク回避にもつながります」(平橋氏)。

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