平穏な日々が幸せって、素直に思える
今日も一日仕事ができ、楽しいことがあればなおよく、嫌なことがあってもおおかた無事に過ごせたなら、シャンパンでも飲んで、くよくよせずに寝て、また次の日がやってくる。そんな日々が幸せって素直に思える。欲望が小さくなったから、それでわたしの幸せは十分なんです。
最後に。ほんとにこんなわたしの話で役に立ったのでしょうか? がんのつらさは私も経験しているだけに、安直なことは申し上げられません。ただ、少しでも読んでくださった方のお役に立てれば、と思ってお話しいたしました。がんは大変だし、つらい。でも、がんになったことから学べること、得られることもある。だから、前を向いて歩いてほしいんです。
国立がん研究センターがん対策情報センター編
『わたしも、がんでした。 がんと共に生きるための処方箋』 (日経BP社、2013年9月発行)より転載。
ファッション評論家・シャンソン歌手・タレント

『わたしも、がんでした。 がんと共に生きるための処方箋』
(国立がん研究センターがん対策情報センター編、日経BP社)好評販売中
医学の進歩によって、「がん=迫りくる死」ではなくなっています。実はかなり多くの人が、がんと共に社会で暮らしています。しかし、がんと共に生きることや働くことは、日本社会ではまだまだ普通のことと思われていません。がんと共に生きるとは、働くとは実際にはどういうことなのか。それを知っていただくために、本書ではがんに関わる当事者の方々に語っていただきました。──「はじめに」より
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