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「わたしも、がんでした」

もしも、がんになったら…病院でどう行動すればよい?

病院編 がんと共に生きる、働く時代がやってきます(6)

 堀田 知光=国立がん研究センター理事長

「がんになった=仕事も、人生ももうおしまい」という時代は終わりました。いま、日本では、働きながら治療をするサポートシステムが整えられようとしています。がんと共に生き、働く時代。それを家族、医療のプロ、職場、地域社会など周囲の人みんなが支える時代がやってくるのです。

 そんな時代にがんになったら、本人は、家族は、周囲は、どう考えどう行動すればいいのでしょうか。まず、がん治療と研究に長年携わってきた立場から、現在おすすめできる具体的な対処法を説明します。

 また、がんになっても生きやすい社会にしていくためには、これから何が必要なのでしょうか。いま、私たちが取り組んでいることを紹介しましょう。

医師と納得いくまで話してみてください。サポート体制が整っています

 「がんと共に生きる」といっても、まずは治療を進めていくことになります。治療の主役は、もちろん病院で受ける治療です。では、病院をどう活用すればよいのでしょうか。

 ポイントとなるのは、「インフォームドコンセント」です。これは患者が自分の病気と治療方針について、医療者から常に十分な説明を受け、理解し、話し合い、納得して決めていくということで、「説明に基づく同意」とも言われます。日本では1980年代半ばごろから、「インフォームドコンセント」の重要性が広く認識されるようになりました。

 当然のことですが、インフォームドコンセントでは、患者さんに病状を正確に伝える「病名の告知」が前提となります。日本では90年代半ばまで、がんについてご本人には「告知しない」ことが少なくなく、インフォームドコンセントを実現しにくい状況がありました。

 インフォームドコンセントは、医師にとっても簡単にできることではありません。病気の詳細な治療方針を患者さんに伝えるには、患者さんと向き合い、さまざまな思いを受け止める姿勢が求められます。つまり「告知」と「インフォームドコンセント」は、医師の「心構え=マインドセット」にも関わってくるのです。

 医療者からの説明を受けるとき、本人だけでなく、ご夫婦や親子が同席するのもよいでしょう。本人ひとりでは何を聞いたのか記憶に残らないほど動揺することもあります。医師との対話をサポートしてくれる家族の存在は、非常に重要です。そう、ここでも「家族=チームで対応する」のがポイントです。

セカンドオピニオンも活用

 「セカンドオピニオン」もがん治療にとって重要なキーワードです。最初に受けた診断と治療方針が本当に最適であるか、他の医療機関・診療科・医師の意見を聞くことで患者さんが確認し、納得する。複数のお医者さんの意見を聞くことで、自分にとってベストの治療法とケアの方法を探り出す。セカンドオピニオンの活用は、「がんと共に生きる」時代においては有効な手段です。

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