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「わたしも、がんでした」

企業へ、職場の人へ、同僚が、社員ががんになったら?

病院編 がんと共に生きる、働く時代がやってきます(5)

 堀田 知光=国立がん研究センター理事長

「がんになった=仕事も、人生ももうおしまい」という時代は終わりました。いま、日本では、働きながら治療をするサポートシステムが整えられようとしています。がんと共に生き、働く時代。それを家族、医療のプロ、職場、地域社会など周囲の人みんなが支える時代がやってくるのです。

 そんな時代にがんになったら、本人は、家族は、周囲は、どう考えどう行動すればいいのでしょうか。まず、がん治療と研究に長年携わってきた立場から、現在おすすめできる具体的な対処法を説明します。

 また、がんになっても生きやすい社会にしていくためには、これから何が必要なのでしょうか。いま、私たちが取り組んでいることを紹介しましょう。

本人の希望を聞き、仕事を続けていける形をつくるために

 がんと共に生きる、がんと共に働く時代。

 そんな時代において、実はいちばん変わらなければいけないのは、患者さんが働いている企業や職場です。自らの職場で、自分も含めて誰もががんになり得るという前提で、社員ががんになった場合の対応策を、いまから考えておきましょう。

図1◎ 職場の人ががんになったとき
図1◎ 職場の人ががんになったとき
[画像のクリックで拡大表示]

 例えば社員が入院した場合、どの立場の人がそのサポートをするのかなどをシミュレーションしてみるとよいでしょう。現在でも、各部署の上司の裁量任せであることが少なくありません。その結果、患者さんが退職を余儀なくされるケースもあります。

 けれども、いまやがんは社会全体で対応する病気です。会社の体制として、組織文化として、社員ががんになったときに備えて、スムーズにサポートできる体制を普段からつくっておきましょう。

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