日経 Gooday

ホーム  > 医療・予防  > 「わたしも、がんでした」  > 父のがんを通じて、私が変わったこと  > 2ページ

「わたしも、がんでした」

父のがんを通じて、私が変わったこと

家族編 「がんは“生きる”と向き合うプロジェクトです」(6)

 砂田麻美=映画監督

いかに闘病するのかは、ものすごく個別の問題

 一方で思うのは、がんにかかって、いかに闘病するのか、どうやって日々を過ごすのか、どう家族は対応すればいいのか、というのは、ものすごく個別の問題で、一般化するのは難しいということです。

 父と病院で濃密な時間を過ごすことができたのも、父の意識が最後まではっきりしていたから、です。父の闘病生活が年年と長引いたら、私たち家族のサポートの仕方もまったく違うかたちになっていたでしょうし、もっとシビアで大変なことが、金銭的な面もふくめて、いろいろあったと思います。寝たきりになったら介護のかたちだって、まったく変わってきますよね。家族だって、そうなるとストレスがたまってくるだろうし、疲労もたまるだろうし…。

 そもそも、がんにかかったご本人と家族の関係も、ひとによって全然違います。うちの家族はもともと互いにたくさん話をするほうだったので、父ががんにかかってからも、みんなで話し合って、時には争いをして、役割分担を決めたり、誰かが落ち込んでいたら、サポートしたり、というやり方が、比較的自然にできた、ということがあると思います。

 けれど、自分たちが父や父の病気と、こういう関わり方をしましたということは、ひとつのケースにすぎないと思うんです。一般化は決してできない。それは強く自覚しています。例えば必ずしも家族同士、兄弟同士の仲がいいとは限らないでしょうし、物理的にご家族が近くにいらっしゃらないケースだってありますよね。家族に先立たれてひとりぼっちという方や、そもそも結婚していなくて近親者がいない、という人だっているでしょうし…。

  • facebookでシェア
  • Twitterにツイート
人生100年時代プロジェクト

PR

RELATED ARTICLES関連する記事

医療・予防カテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

FEATURES of THEMEテーマ別特集

テーマ別特集をもっと見る

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

PC表示

NIKKEICopyright © 2019 Nikkei Inc. All rights reserved.