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「わたしも、がんでした」

役割分担を決めて、 家族全員の「プロジェクト」に

家族編 「がんは“生きる”と向き合うプロジェクトです」(3)

 砂田麻美=映画監督

家族同士で、お互いの流儀に不満をもつことも

 もちろん、兄弟の間で、父への接し方や、治療に対する考え方で、ぎくしゃくしたり、ぶつかったり、けんかになったことも、あります。それぞれ性格も考え方も違いますから。

 特に、がん治療が始まった頃は、私たちの方針もひとつに固まっていませんでしたから、お互いの流儀に不満をもつこともありました。

 姉とは一度、言い争いをしましたね。

 私は、父のがんについて知らないことがあるのが嫌だったので、とにかくいろいろな方法で情報を収集して、頭にたたき込んで、お医者さまとも相談をちゃんとして、具体的な治療でよりよい結果を出せないか模索していたんです。

 一方、姉はというと、情報とロジックとで詰めていく私と正反対の性格で、もっとのんびりしているというか、父へのサポートも、理詰めじゃなくて気持ちでやる。優しい声をかけて、小まめに面倒をみるというタイプだった。

 いま思えばどっちのサポートも必要なんですけど、あのときの私は、姉があんまりがんの治療に関する知識や情報を吸収しようとしないのが、どこか不満だったんです。薬や治療の専門用語を、全然知らなかったりして。

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