メタボ健診は医療費削減につながるのか
メタボ対策は、国の施策であり、国民の健康増進と同時に医療費削減を狙っている。その効果はいかほどなのか。
そもそも、メタボ健診は、75歳以上を対象とする後期高齢者医療制度と同時に導入された。各健康保険組合は、健康増進に熱心に取り組みメタボ健診の受診率を高めれば、後期高齢者医療制度を支える支援金の割合は軽くなる仕組みだ。従業員が健康になって医療費が減り、健保組合の負担も軽くなれば、それは一石二鳥に違いない。なお、この制度は2018年度に見直され、メタボ健診の受診率に加えて、糖尿病の重症化予防への取り組み、後発医薬品(ジェネリック)の使用割合も加わる予定で検討が進められている。