大腸内視鏡検査は大変そう…というイメージがありますが、もっと楽な検査はないものでしょうか。
高橋 最近は、「CTコロノグラフィー」、あるいは「バーチャルコロノグラフィー」と呼ばれる、大腸3D-CT検査もあります。これは、体の外からCTで撮影した画像を、コンピューターで3次元に構成し、解析する検査です。過去の開腹手術が原因で腸に癒着があって内視鏡が入りにくい人や、内視鏡に苦痛を感じる人などに適しています。5mm未満のごく小さながんを見つけるには内視鏡検査の方が優れていますが、大腸3D-CT検査の精度も、かなり上がってきています。内視鏡検査に比べて身体的負担が少なく、穿孔(腸に穴があくこと)のリスクが極めて少ないことも利点です。