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名医が解説! 最新治療トレンド

キスでも感染! 急増する梅毒、どう防ぐ・どう気づく?

出たり消えたりする症状を見過ごし、感染拡大を招く恐れも

 田中美香=医療ジャーナリスト

パートナーへの感染を防ぐには、性交渉の最初からコンドーム着用を

梅毒の感染を防ぐには、やはりコンドームを使用することが第一でしょうか。

石地 口腔内に症状があれば、キスやオーラルセックスでも梅毒は感染します。例えば、のどの粘膜に症状がある女性が、コンドームなしにオーラルセックスをすれば、相手の男性が感染する確率は高まります。でも、性交渉の最初からコンドームを着用する人はおそらく多くないので、梅毒の予防は容易なことではありません。

 若い女性の梅毒が増えると、懸念されるのが先天梅毒の増加です。先天梅毒とは、胎盤を通して胎児が感染し、死産や早産、出生後の死亡、先天奇形などを起こすもの。かつては年間わずか数例だったのが、2016年には14例に増えています。若い女性に梅毒が増えれば先天梅毒も増えるため、歯止めをかけなければなりません。梅毒はキスでも感染するので、コンドームをつけても感染することがありますが、少しでも感染リスクを下げるために、性交渉の最初からコンドームを着用してほしいと思います。

まさか梅毒?と思ったら、何科を受診すればいいのでしょうか。

石地 皮膚科か泌尿器科、感染症内科などです。女性は婦人科でもいいでしょう。ただし、梅毒は年間に数百人しか報告されなかった時代があるので、「梅毒を診たことがない」という医師もいます。性感染症専門の医師なら必ず経験があるので、確実だと思われます。

 梅毒検査は、多くの保健所で、匿名かつ無料で受けられます。梅毒はHIVを併発することも多いので、HIV検査と合わせて、パートナーと一緒に受けてみてはいかがでしょうか。

石地尚興(いしじ たかおき)さん
東京慈恵会医科大学教授・同大学附属病院皮膚科診療副部長
石地尚興(いしじ たかおき)さん 1984年 京都府立医科大学卒業後、東京慈恵会医科大学大学院で単位取得。米国アイオワ大学病理学教室への留学後、1992年より東京慈恵会医科大学皮膚科講師。同大学附属柏病院診療部長、同大学助教授を経て、現職。ヒトパピローマウイルスによる感染症を専門とし、梅毒に関しては日本性感染症学会梅毒委員会委員長を務める。
編集協力:ソーシャライズ
病気の解説やその分野のトップレベルのドクターを紹介するWebサイト「ドクターズガイド」を運営。

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