リスク因子は「60歳以上、男性、喫煙者」
嗅覚障害になりやすいタイプの人はいるのですか。
三輪 嗅覚障害の主なリスクファクターは、60歳以上、男性、喫煙者であることです。男性は60代から嗅覚が下がりますが、女性は化粧品や香水など多様な香りに接するので嗅覚が衰えにくく、嗅覚障害が目立つのは70代以降です。この男女差には、男性のほうが喫煙率が高いことも影響するようです。さらに、副鼻腔炎のような鼻の病気のほか、糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病、動脈硬化がある人も嗅覚障害を起こしやすいと言われています。