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季節の病気を上手に防ぐ

夏バテよりやっかいな「秋バテ」、あなたは大丈夫?

夏を元気にすごした人ほど、疲労の蓄積に注意

 田中美香=医療ジャーナリスト

 いずれも検査で異常を数値化できるものではないため、漢方の診療においては問診が重要だ。秋バテをはじめとする疲れに対して処方される漢方薬の一例は表の通り。

バテに効く漢方の一例
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)中(漢方でお腹のこと)を補う薬。胃腸が弱い、夏やせ、病後などの根本的な体質を改善するもので、バテに対してよく用いる。食欲不振、動悸、息切れ、寝汗、無力感のほか、精子の運動率や精子濃度を高めるのに良い
八味地黄丸(はちみじおうがん)「年のせいか疲れが抜けない」という、エイジングに伴う全身の機能低下を補うもの。尿が出にくい、頻尿、口の渇き、手足に交互的に冷感と熱感のあるもの、EDなどにも用いる
十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)大きな病気や手術後のほか、身体が疲れ切っている人全般に用いる。食欲不振、寝汗、手足の冷え、皮膚粘膜の乾燥、貧血にも効く
柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)体力が低下して疲れやすく、顔色が悪い人に向き、動悸、息切れ、神経過敏、不眠、熱感、寝汗、口の渇き、食欲不振などに用いる

 なお、漢方では瞑眩(めんけん)という考え方がある。瞑眩とは、例えばアトピー性皮膚炎の人が漢方薬を飲むと、いったん老廃物が出て悪化したようになり、その後2週間ほどかけて治っていくという浄化作用のことを指す。さらに、薬が効き始めるのは、飲み始めてから約2カ月後からで、その後徐々に薄紙を剥ぐように効いていく。「明日から出張だからすぐに効かないと困る、なんていうせっかちな人には、長丁場になる漢方治療はなかなか受け入れにくいかもしれませんね」(南雲氏)。


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