日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
日経Gooday TOP  > からだケア  > 季節の病気を上手に防ぐ  > ひどい日焼けで肌が真っ赤に! 冷やしても痛みが引かないときは  > 4ページ目
印刷

季節の病気を上手に防ぐ

ひどい日焼けで肌が真っ赤に! 冷やしても痛みが引かないときは

薬局の「あの飲み薬」が効果的

日焼けとは別に日光に関連する病気もある
~多形日光疹と日光蕁麻疹~

 日に当たれば誰でも日焼けをするが、ただの日焼けではないこともある。日光で皮膚障害を起こす光線過敏症だ(表2)。光線過敏症は、通常の日常生活で浴びる程度の光線に過敏に反応し、異常な皮膚症状が出現する病気の総称。様々な種類があるが、一番多いのが多形日光疹だ。多形日光疹は、日に当たっている最中は何ともないのに、夕方から腕の外側が赤くなり、ブツブツした湿疹が出現する。紫外線に当たることで肌の中にアレルゲンができ、それにアレルギー反応を起こしている状態で、消えるまでに、数日以上かかるという。

表2 日光を浴びて起こる主な光線過敏症
多形日光疹
[画像のクリックで拡大表示]
  • 日が当たって数時間後に前腕の外側などにブツブツが出る
  • デコルテや手の甲に出ることもあるが、顔にはあまり出ない
  • 紫外線を原因とすることが多い
  • 日焼け止めが効きやすい
日光蕁麻疹
[画像のクリックで拡大表示]
  • 日に当たってすぐにみみずばれが出るが、日陰に移動すると間もなく消える
  • 可視光線を原因とすることが多い
  • 日焼け止めが効きにくい
(写真提供:上出良一氏)

 多形日光疹と紛らわしいのが、日光蕁麻疹だ。日に当たって肌がボテっと腫れ(膨疹)、かゆみが出るが、1時間も日陰に入っていれば跡形なく消えていく。日光蕁麻疹も、日光(主に可視光線)に当たった皮膚でアレルゲンが産生され、それが元で生じるアレルギー反応と考えられている。多形日光疹と異なる点は、日に当たっている最中からかゆくなることと、その日のうちに腫れがひくことだ。

 日焼け止めが効くかどうかも、この2つが異なる点だ。多形日光疹は紫外線が原因なので、日焼け止めが有効だ。しかし、日焼け止めは紫外線しかカットしないので、主に可視光線が原因の日光蕁麻疹にはあまり効果がない。衣類でカバーするか、あるいは日光に少しずつ慣れることも効果的だという。

 「皮膚を日光に慣れさせて強くすることをハードニング(hardening)といいますが、防御するだけでなく、慣らすことも大切です。その証拠に、夏の初めは日光による皮膚症状が出やすいのに、真夏には出にくくなるものです。多少の日焼けは、それほど悪いことではないのです」(上出氏)。

(取材:稲垣麻里子/文:田中美香)

上出良一(かみで りょういち)さん
ひふのクリニック人形町 院長
上出良一(かみで りょういち)さん 1973年東京慈恵会医科大学卒業。同大学皮膚科学講座教授を経て、2007年東京慈恵会医科大学附属第三病院皮膚科診療部長。2014年にひふのクリニック人形町を開院、東京慈恵会医科大学客員教授も兼任する。専門は光皮膚科学のほか、皮膚アレルギー、皮膚悪性腫瘍など。
著書に『知って防ごう有害紫外線』(共著、少年写真新聞社)、『紫外線環境保健マニュアル2008』(共著、環境省)、『からだと光の事典』(監修・分担執筆、朝倉書店)ほか多数。
編集協力:ソーシャライズ
病気の解説やその分野のトップレベルのドクターを紹介するWebサイト「ドクターズガイド」を運営。

先頭へ

前へ

4/4 page

RELATED ARTICLES関連する記事

からだケアカテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 脳を衰えさせる悪い習慣、活性化する良い習慣NEW

    「もの忘れがひどくなった」「単語がスッと出てこない」「集中力が落ちてきた」……。加齢とともに脳の衰えを実感する人は多いだろう。「このままだと、早く認知症になるのでは?」という心配が頭をよぎることもあるだろうが、脳の機能は加齢とともにただ落ちていく一方なのだろうか。どうすれば年齢を重ねても健康な脳を維持できるのか。脳に関する興味深い事実や、健康な脳を維持するための生活習慣について、過去の人気記事を基にコンパクトに解説していく。

  • 疲労解消は「脳の疲れ」をとることから

    しつこい「疲労」の正体は、実は脳の自律神経の機能の低下であることが近年の疲労医学の研究で明らかになってきた。本記事では、放置すると老化にもつながる「疲労」の怖さとその解消法を、過去の人気記事を基にコンパクトに解説していく。

  • 怖い病気を招く「中性脂肪」を食事・運動で徹底対策!

    健康診断でもおなじみの項目である「中性脂肪」。血液中の中性脂肪が150mg/dLを超えると、脂質異常症の1つ、「高中性脂肪血症(高トリグリセライド血症)」と見なされる。血管の老化を防ぎ、心筋梗塞や脳梗塞を遠ざけるためにも、中性脂肪が上がるのを避けなければならない。そこで、今回はやっかいな中性脂肪の正体や、食事や運動でできる鉄板の対策法を一挙紹介していく。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2022 Nikkei Inc. All rights reserved.