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季節の病気を上手に防ぐ

連休にゆっくり休んだのになぜかブルー、これって五月病?

しっかり休んでうつ病への移行を防ごう

 田中美香=医療ジャーナリスト

うつ病の診断はどのように? 簡単な自己チェックから最新の検査法まで

 「うつ病かもしれないけれど、いきなり受診するのはちょっと…」と躊躇するなら、まずは自己チェックをお勧めしたい。「簡易抑うつ症状尺度(Quick Inventory of Depressive Symptomatology:QIDS -J)」は自己記入式のチェックリストで、うつ病の重症度を確認できる。自分を責めてしまう、死にたいと思う、疲れやすい…などの16問に答え、27点満点の6点以上で軽いうつ状態が疑われる 。もちろん100%正確な診断ではなく、あくまで目安と考えればよい。設問内容はうつ病の兆候そのものであり、「この兆候がいくつか出たらうつ病の可能性があるんだな」という気付きは得られる。その意味では意義があるだろう。

 病院に行くと、問診を中心に診察を受けるが、最近はうつ病・双極性障害など、うつ状態を来しうる疾患の鑑別診断補助として、脳血流を調べる検査もある。前頭葉の血流量の変化を見るもので「光トポグラフィー」という。大学病院レベルの基準を満たす医療機関を中心に、2014年4月から保険診療も認められている。

 光トポグラフィーで、うつ病によるうつ状態と、双極性障害や統合失調症などの疾患によるうつ状態を鑑別できる割合は約7割。この精度を「高い」と評価するか「低い」と評価するかは意見が分かれるところだ。だが吉田氏は、診断の補助的役割に加えて、患者さんへの説明にも役立つという利点を指摘する。「たとえば、双極性障害の場合、自分の疾病に目を向けたくない患者さんが多いものですが、検査結果を示すことで説明がスムーズになります。また、発達障害にもとづく抑うつ状態の患者さんなどには、『脳血流上はうつ病とは異なるパターンのようですよ』と前置きしてから病状説明を始めます。そうすることで本人の安心感も増すでしょう」。 

 ちなみに、市中のクリニックでも、全額自費診療であれば光トポグラフィーを受けることは可能だ(りんかい月島クリニックの場合1万2000円)。ただし、精神科専門医の資格を持たない医師が実施していたり、高額な保険外治療に勧誘されたりするケースもあるから注意したい。クリニックのウェブサイトなどで医師のプロフィールを見て、精神科専門医であることを確認してから受診するとよいだろう。

無理して出社した方が、欠勤よりも長期的な経済損失が大きい

 精神科医による診察の結果、自宅療養を勧められたとして、それでも無理して出勤すべきか、思い切って休むべきか…。そんな葛藤を抱えたときにキーワードとなるのが、「アブセンティズム」と「プレゼンティズム」だ。メンタル不調が経済に与える影響を考える際に用いる用語で、英語のabsent(欠席)、present(出席)からきている。

  • アブセンティズム Absenteeism …欠勤により職場の人員が減ることで生産性が下がること
    • プレゼンティズム Presenteeism …出勤しているが、仕事の効率が悪く生産性が下がること

 この2つ、会社に行かないアブセンティズムよりも、実は会社に来ているのに効率が悪いプレゼンティズムの方が、長期的に見た経済損失が大きいという。

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