しつこい肩こり、原因はミルフィーユこり!
慢性的なこりには、筋膜のよじれが集まった“ながしポイント”のケアを
ながしポイントをケアして、ミルフィーユこりを解消!
治りにくいミルフィーユこりは、ただ温めたり、やみくもに指圧するだけでは、解消されない。「ミルフィーユこりを解消するためには、その原因となっている筋膜のよじれが集まった“ながしポイント”をほぐすことが大事です」と竹井先生。
ながしポイントとは、筋肉と筋肉が重なり合った部位で、よじれが集まりやすいところで、血液、リンパ、ゲル状の液体の3つが滞っている。ここをケアすれば、ミルフィーユこりは解消できるというわけだ。
肩と背中のながしポイントを図で紹介したので、そこを集中的にケアしてほしい。ながしポイントの探し方は、例えば「僧帽筋上部繊維と棘上筋」の場合、首の付け根と肩の端の中間を上から押すと、ちょっと窪んだ部分があるので、そこから首へ向けて盛り上がりかけたところがポイントとなる。だいたいの部位でも効果はあるそうなので、効くところをこまめに探してみよう。
セルフケアの方法は、マッサージ、磁器治療器の活用などが効果的。ながしポイントを温めてからマッサージするとさらに効果が期待できる。また、普段から、ストレッチなどで体を動かしたり、正しい姿勢を心がけるようにすることも大事。肩こり解消だけでなく、見た目にも美しくなる。外出の際は、ぜひ、ガラスに映る自分の姿勢をチェックしよう。
(文:伊藤左知子)
首都大学東京健康福祉学部教授