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女性のための「医療・健康」の話

小顔の女性は要注意!? 睡眠時無呼吸症候群

やせている人、小顔の人にも少なくない「睡眠時無呼吸症候群」

 塚越小枝子

表1◎ 睡眠時無呼吸症候群の重症度分類
1時間あたりの無呼吸と低呼吸を合計した回数(無呼吸低呼吸指数)が
5回以上15回未満軽症
15回以上30回未満中等症
30回以上重症

 こうした人は睡眠中、咽頭の筋肉や舌がゆるんだ状態で息を吸うと、狭い気道がいっそう狭くなって無呼吸や低呼吸が起こるのです。

 このような睡眠中の呼吸状態を調べるには、一晩睡眠の検査を受けます。編集Oが受けた終夜睡眠ポリグラフィー検査では、脳波、心電図、呼吸運動、血液中の酸素量など詳細な記録ができます。

 検査で1時間あたりの無呼吸と低呼吸を合計した回数(無呼吸低呼吸指数)が5回以上、かつ日中の眠気もしくは無呼吸による症状を伴う場合にSASと診断されます(表1)。

生活を見直し、CPAPなどの装置で治療することができる

 SASと診断されたら、まずは生活習慣を見直す必要があります。軽症の人は、生活習慣を改善するだけで、無呼吸が減ったり、症状が軽快することもあります。

 仰向けで寝ると舌が落ちて気道をふさぎやすくなるため、体を横向きにしたまま寝るように工夫します。「テニスボール法」といって、パジャマの背中にポケットを縫い付け、テニスボールを入れて、寝返りのとき刺激によって体を元に戻す方法が簡単です。

 また、絶対的な睡眠時間が不足している人が多いので、7時間から8時間の十分な睡眠時間を優先的に確保します。さらに、飲酒、喫煙はSASを悪化させることがあるので控えるようにします。

 これらの生活改善を試みても効果がない場合は、マウスピースの装着がすすめられることもあります。上下の歯の間に固定し、下顎を前に引き出すことで気道のスペースを広げ、いびきの緩和が期待できます。

 ほとんどのSASの患者さんに有効で、治療の第一選択となっているのが「CPAP(シーパップ):nasal CPAP=nasal Continuous Positive Airway Pressure 経鼻的持続陽圧呼吸療法装置」と呼ばれる装置です。睡眠中に鼻マスクをつけ、一定圧を加えた空気を鼻から送り込むことによって、気道を確保することができます。女性向けのコンパクトなものなどさまざまなタイプがあり、旅行や出張でも持ち運びが可能。無呼吸低呼吸指数が20回以上であれば健康保険が適用になります。

 気道がふさがる原因が扁桃肥大など明らかな場合や、他の治療方法ではうまく行かない場合などは、扁桃や口の中の一部を切除して気道を広げたり、鼻の通りをよくする手術が必要になることがあります。

一人で悩んでいないで相談を

 睡眠中の状態は自分ではなかなかわかりません。いびきなどを自覚していても、女性の場合、恥ずかしくてなかなか人に言えないということも多いもの。しかし、終夜睡眠ポリグラフィー検査を受ければ一晩でさまざまなことが明らかになりますし、SASなどの問題が見つかれば、治療して快適な日常生活を取り戻すことも可能です。十分な睡眠時間をとっているのに昼間の眠気やだるさに悩まされているようなら、早めに専門医(※)を受診してみましょう。

※睡眠医療の認定医は日本睡眠学会のホームページから調べられます。
白濱 龍太郎(しらはま りゅうたろう)さん
RESM新横浜 睡眠・呼吸メディカルケアクリニック院長
白濱 龍太郎(しらはま りゅうたろう)さん 筑波大学医学専門学群卒業。東京医科歯科大学大学院加齢制御医学(統合呼吸器病学)修了。2009年グッドスリープ・クリニック院長。2012年武蔵野学院大学准教授、銚子市立病院睡眠センター長。2013年よりRESM新横浜院長。
日経ウーマンオンライン2013年10月30日付け記事からの転載です。

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