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女性のための「医療・健康」の話

睡眠検査で睡眠時無呼吸症候群と判明!

睡眠検査体験で分かった驚愕の事実! あなたの眠りは大丈夫?

 塚越小枝子

中途覚醒、浅い睡眠、いびき、無呼吸
意外なトラブルが発覚!

 2週間ほど後、改めて院長から解析結果の説明を受けました。

 ライターTの場合、呼吸は正常だったが、覚醒反応指数(1時間に脳波上で覚醒脳波が見られた数。正常は10回/1時間)が21.5と多く、ノンレム睡眠のなかでもステージ3、ステージ4の深い睡眠が、なんと0%という結果に!

ライターTと編集Oの計測結果
レム睡眠は眠っているのに脳は活動している状態。対するノンレム睡眠は眠りの浅い順にステージ1~4に分けられるが、ライターTも編集Oも、ステージ3、4の深い睡眠がゼロだった。
[画像のクリックで拡大表示]

 「やや中途覚醒が多い傾向がありますね。睡眠の質はあまりよくないかもしれません」(白濱院長)。

 ええっ。いつも寝つきも寝起きもよいし、深い睡眠をとっていると思っていたのに、意外! この検査は、自分では気づいていない体の変化もはっきりと示してくれるのです。

ライターTの計測結果
15.5秒の無呼吸が1回。それによって覚醒反応が起こり、酸素飽和度がわずかに低下しています。
[画像のクリックで拡大表示]

 編集Oの場合は、無呼吸低呼吸指数AHI(1時間あたりの無呼吸と低呼吸の回数)が24.2、覚醒反応指数が40.5と、なんと中等度の「睡眠時無呼吸症候群」の疑いがあることが発覚しました。

 「実は、そうじゃないかと、うすうす思っていたんですよねえ」と冷静なO。気になっていたことが明らかになって、かえってホッとしたようです。

 「睡眠時無呼吸症候群といえば肥満男性というイメージがあるかもしれませんが、実は女性にも少なくないんです。骨格や歯並び、鼻のアレルギーや女性ホルモンの影響などによっても無呼吸は起こるんですよ」(白濱院長)。

編集Oの計測結果
最も長い無呼吸は44秒。再開したときの振幅も酸素飽和度の低下も大きく、体に負担がかかっていることがわかります。いびきも見られます。
[画像のクリックで拡大表示]

 実は女性も無関係ではないという睡眠時無呼吸症候群については、後日改めて紹介しますが、白濱院長によると、睡眠時無呼吸症候群のほか、手足がむずむずして眠れなくなる「むずむず脚症候群」や不眠症も女性に多く、過眠症、ナルコレプシーなど関連する様々な問題もこの検査で見つけることができるそうです。

 「月経過多や鉄欠乏性貧血、妊娠もむずむず脚症候群の要因となります。調べていくと背景に癌や糖尿病などの重大な病気が隠れていることもあるので、しっかり診断をつけることが大切です」(白濱院長)。

寝る前の時間を大切に
質のよい睡眠を十分な時間、確保しよう

 検査で問題点がわかれば、状況に応じて薬などで治療を行うこともできますし、その前に生活や環境を見直すことで、いつもの睡眠の状態を改善することもできます。

 白濱院長によると、絶対的に睡眠時間が不足している人が多いので、睡眠のゴールデンタイムといわれる23時~3時を含めて、まずは睡眠時間をしっかり確保することが大切とのこと。必要な睡眠時間には個人差がありますが、6.5~7時間が最も長生きするといわれるそうです。これを目安に、朝すっきりと目覚め、日中、眠気が少なく活動的に過ごせる「自分にとって最適な睡眠時間」を探してみましょう。

 どうしても夜の睡眠が不足してしまう人は、日中、15時までに30分から長くて1時間ほど昼寝をするのもよいそう。コーヒーを飲んですぐに寝れば、ちょうど30分から1時間くらいでカフェインが作用し、すっきり目覚めることができます。

 また、睡眠の質を良くするには、寝る前の1時間の習慣が大切。直前までパソコンに向かって仕事を片付けたりしていると、交感神経が緊張したままになってしまいます。夜は入浴などでリラックスし、副交感神経を優位にして眠りに入りましょう。

 「夜、脳を休めリラックスする時間を確保するためにも、面倒な仕事は夜に残さず、午前中に片づけることをおすすめします。日中の行動も夜の睡眠につながっていますので、自分なりの地図を持って、寝る時間を確保するよう心がけていただきたいですね」(白濱院長)。

 院長の話を聞いて、「よーし、まずはいつもより早く寝て睡眠時間を確保しよう」と心に誓ったT。そして「今度、患者として診察を受けにきます」と治療することを決心したO。それぞれに大きな収穫を持って、施設をあとにしたのでした。

白濱龍太郎(しらはま りゅうたろう)さん
RESM新横浜 睡眠・呼吸メディカルケアクリニック院長
白濱龍太郎(しらはま りゅうたろう)さん 筑波大学医学専門学群卒業。東京医科歯科大学大学院加齢制御医学(統合呼吸器病学)修了。2009年グッドスリープ・クリニック院長。2012年武蔵野学院大学准教授、銚子市立病院睡眠センター長。2013年よりRESM新横浜院長。
日経ウーマンオンライン2013年10月10日付け記事からの転載です。

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