人気のスムージー、効果的に摂取するには?
女医が薦めるスムージーの“黄金メソッド”
同じ食材の組み合わせが食物アレルギーの原因に!?
一方、意外と知られていないのが食材の組み合わせ方だ。
スムージーをよく摂る人は、「毎回、同じレシピで作っている」という人も多いはず。実は、これによって「遅延型フードアレルギー」を引き起こす可能性があるため要注意だ。
遅延型フードアレルギーとは、よく知られている即効型アレルギー(食べ物を摂取してすぐに症状が現れるもの)とは異なり、食物を摂取後、数時間から数週間後に症状が現れる食物アレルギーだ。症状が出にくいため、原因に気づきにくくよく分からないまま不調になる人が多いのが特徴だという。
しかも、遅延型フードアレルギーの原因として上位にくる食品の中には、
- 乳製品(ヨーグルト、牛乳、チーズ)
- バナナ
- パイナップル
- スイカ
- メロン
- 柿
といった、スムージーの材料として人気のものが多い。
“体にいいから”と毎日同じ野菜、果物、乳製品などを偏って摂り続けることで、それが逆効果になることも。
「スムージーのレシピは、最低3つは持ち、できるたけ多種類の食材を効果的に組み合わせるようにしましょう」と、浜中先生はアドバイスする。
糖分は控え、ホットは温めすぎに注意
スムージーのコンセプトは、フレッシュな野菜、果物の栄養素を“食事”の一環として摂ること。おいしさを追求すると、ついハチミツやシロップなど糖分を加えがちだが、カロリーオーバーには注意したい。
「スムージーは、食材の自然な甘みを生かすのがベスト。どうしても飲みにくい場合は、糖分を加えてもよいですが“ほんのり甘い”程度に抑えましょう」と浜中先生。
また、野菜や果物の酵素やビタミンCなどを効果的に摂取するには、冷やした状態か常温がベストだが、体が冷えやすい人にはホットスムージーもOK。その場合は、できるだけ栄養素を壊さないよう短時間で温めるのがポイントだ。
続けて摂ることで、自分の変化を少しずつ実感できるのがスムージーの魅力。
あなたも、効果的な“スムージー生活”にトライしてみては。
(文=源川 暢子)
AACクリニック銀座 院長
