無意識のうちに目を細めたり、手元を離したり……そんなしぐさに年を痛感する人も多いはず。人生100年時代、見えにくさを我慢していると楽しみも半減。快適な「視生活」を目指すさまざまなケアや治療法を紹介します。

![]() | こんな見えにくさがあったら眼科の受診を! |
近視がどんどん進んでいる
光がやたらまぶしく感じる
文字がにじんだり、かすんだりして見にくい
眼鏡やコンタクトが急に合わなくなった
視界に黒い部分がある
ものがゆがんで見える
まぶしさやにじみ、かすみは白内障によくある初期症状。眼鏡が合わないのは近視や老眼といった屈折異常が進んでいるのかも。視野が欠けたりゆがんだりするのは失明につながる眼疾患の恐れがある。
【近視の最新研究と対策】
日光不足が近視の原因?! 各国で屋外活動を薦める動きも
視力低下の大きな要因の一つに近視の進行がある。中でも極端に進んだ「強度近視(*1)」は失明につながる眼疾患のリスクを高めることが国内外の研究でわかってきた。
子どもに限らず、大人で近視が進むこともあるので、眼鏡が合わなくなってきた、という人は要注意。アジアを中心に近視人口は世界的に増加しており、WHOも懸念を表明。「軽い近視でも放っておかず進行させないことが大事」と慶應義塾大学医学部眼科学教室の坪田一男教授は警鐘を鳴らす。
この記事の概要
