更年期世代に増える手指のこわばりや痛みは、女性ホルモンであるエストロゲン分泌量の急激な変化との関連が指摘される。なぜエストロゲンが減ると関節に症状が出るのか、変形性関節症と関節リウマチの見分け方、セルフケアと最新治療法などについて3回に分けて紹介していく。

![]() | こんな人は、手の不調が慢性化しやすく変形リスクも |
母や祖母に、手指の変形がある
妊娠、出産、授乳期に痛みや腫れがあった
冷え症
つまむ、にぎるなど、指に力を入れる動作が日常的に多い
エクオールが体内でつくれない(*1)
手指の不調は女性ホルモン急減の影響を受けやすいとされ、エストロゲンの分泌が少ない妊娠~授乳期に不調があった場合は更年期にも起こりやすいことが考えられる。加えて 血行不順や酷使、家族歴もリスク要因に。
手指のこわばりの原因は、更年期のホルモン変動が原因
つかむ、握る、たたく、押さえるなど、手の指は日常生活の中でよく使う部位。それだけに、痛みやしびれが出るととても煩わしいもの。
中高年になると、なんとなく手の指がこわばったり、動かすと痛みが生じるという症状が出る人もいる。関節に痛みやこわばりが出るようになると、まず疑われるのは関節リウマチだが、実は、もっとも多いのは、関節でクッションの役目を持つ軟骨のすり減りによって起こる「変形性関節症」だ。