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働くオンナの保健室

ひざ裏の血管、脚のだるさ…それって下肢静脈瘤?

命にかかわる病気ではないが、つらい人は治療を考えてみよう

網目・陰部タイプに硬化療法泡状の硬化剤を注射

 血管を固める硬化剤を注射し、弾性ストッキングで脚を圧迫して静脈瘤をつぶす。これが「硬化療法」だ。「最近は泡状の硬化剤を使用する『フォーム硬化療法』を導入する医療機関が増えている。泡状だと薬が患部にしっかりとどまるので、使用する薬の量も少なくてすむ。効果も安全性も以前より高まった」と広川院長。

 対象となるのは、陰部静脈瘤、側枝型、網目・クモの巣状、軽症の伏在型などの静脈瘤。ただし、妊娠中は治療ができないので、出産後まで待つことになる。この治療は外来で受けられ、10〜15分ほどで終了する。

 「むくみやだるさなどの症状は1カ月ほどで楽になるが、問題は治療後の色素沈着。薄くなるのに1年以上かかるので、見た目を気にする人は注意が必要。また、注射をした場所に痛みやしこりが残ったり、再発したりする例もある」(広川院長)。

硬化療法を受けた陰部静脈瘤の女性。月経時の痛みやだるさなど、つらい症状はなくなったが、注射をした部分に色素沈着ができた。1年後にはかなり薄くなった。(写真提供:広川院長)
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こんな人に陰部静脈瘤、側枝型、網目・クモの巣状、軽症の伏在型、高齢者など
特徴外来で短時間に、簡単に治療できる。注射をするだけなので、傷跡が残らない。フォーム硬化療法の登場で、効果と安全性がアップ
注意点治療後、注射をしたところに頑固な色素沈着が残り、消えるまでに1年以上かかる。痛みやしこりが出る人も。再発も少なくない

重症にはストリッピング手術血管を引き抜く根治療法

 脚の付け根やひざなどを数センチ切って、静脈に細いワイヤーを通し入れ、静脈瘤になっている血管を引き抜いてしまうのが、「ストリッピング手術」だ。

 症状の強い伏在型、レーザー治療ができないような大きな静脈瘤などが対象。血管を引き抜く際に痛みがあるので、下半身や全身の麻酔が必要になる。「この手術自体は、古くから行われているもので根治率が高い。日帰り手術ができる医療機関も増えているが、現段階では3~5日程度の入院が必要なところが多い」と広川院長。なお、弁が壊れた血管は除去してしまっても支障はない。

ストリッピング手術
ふくらはぎの血管が盛り上がった伏在型静脈瘤。ストリッピング手術で患部の血管を除去した。治療から1年後、傷はほとんど残っていない。(写真提供:広川院長)
[画像のクリックで拡大表示]
こんな人に重症の伏在型、レーザー治療ができない大きな静脈瘤など
特徴静脈瘤のできている血管自体を取り除くので、再発が少なく、根治率が高い。長年の治療実績が確認されている
注意点下半身、もしくは全身麻酔が必要なことも。日帰り手術も可能だが、多くは3~5日程度の入院に。痛みや神経障害などの後遺症が出ることも
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