ドライアイは涙の水分不足で起こると思いがちだが、むしろ涙の表面を覆う脂の不足が背景にある場合が多いことが最新の研究で明らかになってきた。脂不足の多くはセルフケアで改善できる。さっそく始めよう!
パソコン作業によるストレスでバリア機能が低下
涙が蒸発しやすくなって目が乾く
ドライアイには、涙液の蒸発がひどくなった(蒸発亢進)タイプと、涙液の分泌が減ったタイプの2つに大きく分けられる。どちらも症状は同じだが「蒸発亢進タイプ」のほうが圧倒的に多いことがわかってきた。
蒸発亢進を引き起こす主因として注目されるのが、まぶたの内側にある「マイボーム腺」の機能不全(MGD)だ。
マイボーム腺はまつげの内側の皮膚に開いた出口から脂を分泌。「その脂が涙の表面に油膜を作り、水分の蒸発を防ぐ」と後藤眼科医院の後藤英樹院長。
そのため、「油の層を完全に除去した動物では、涙の水分が20倍以上蒸発しやすくなったと報告されている」と伊藤医院副院長の有田玲子医師は話す。
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