子どもが欲しい場合は、子宮を残す筋腫核出術が大前提。この手術法には、お腹を切る「開腹手術」と小さな傷ですむ「腹腔鏡下手術」がある。
最近増えているのが腹腔鏡下手術だ。お腹に5〜10mmほどの穴を3〜4カ所開けて、そこから先端に小型カメラのついた腹腔鏡や器具を入れ、モニター画面でお腹の中を見ながら手術する。「傷口が小さくてすむので、開腹手術に比べ術後の痛みが少なく、入院期間や社会復帰までの期間も短いなどの利点がある。ただし、対象になるのは10cmくらいまでの筋腫で、医師の腕も物をいう」と森田教授。
技術認定医や病院選びについては、日本産科婦人科内視鏡学会が技術認定医を公表しているので、目安になるだろう。開腹と腹腔鏡下の比較は、下の一覧表(図5)を参考にして。
なお、子宮内に突き出した粘膜下筋腫には、お腹を切らない「子宮鏡下手術」もある。電気メスのついた子宮鏡(内視鏡)を膣から入れて、筋腫を削り取る方法だ。手術時間は1時間以内で、2〜3日の入院ですむ。
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- いつ手術するかは妊娠がカギを握る