一方、卵巣のう腫は20〜30代の若い女性にできやすい。「子宮筋腫は硬いが、卵巣のう腫は中身が液体でブヨブヨと軟らかいので触ってもわかりにくい。症状はなく、大きくなって、お腹が出てきて初めて気付いたり、健診などで見つかったりすることが多い」(百枝部長)。
主に3つのタイプがあり、最も多いのが「のう胞性奇形腫(きけいしゅ)」。のう腫の中に皮膚や髪の毛、脂肪などが詰まっている。「卵巣にある卵子が勝手に増殖して皮膚や歯などを作ってしまう。中には一部がん化するものがあるので注意が必要」と百枝部長は話す。
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- 子宮筋腫の治療法