月経前になると襲ってくる、イライラ、うつうつ…。感情の制御がきかず、一体私はどうしちゃったの? と悩む女性も多いだろう。それはPMSの症状。月経がある女性なら、誰しも体験することだ。PMSのメカニズム、対策などを知って、この不快な時期を乗り切ろう。
理由もなくイライラして、怒りっぽくなる。かと思えば、うつうつとした気分から抜け出せない…。月経前になると、なぜか感情のコントロールがきかなくなってしまう、と悩む女性は多いのでは。
これらはPMS(月経前症候群)の症状だ。月経の5日前ぐらいから症状が出始め、月経が始まると何事もなかったかのように消えていく。「PMSによる心の変調の原因は、はっきりしていないが、女性ホルモンの変動も一因」と昭和大学病院産婦人科の白土なほ子医師は話す。
女性ホルモンには、卵巣から分泌されるエストロゲンとプロゲステロンがあり、増減しながら月経サイクルを作っている。「排卵後1週間くらい経つとエストロゲンとプロゲステロンの分泌量が低下するが、それに伴って心を落ち着かせる神経物質のセロトニンの分泌量も低下する。それがイライラやうつうつ感を引き起こす」と白土医師。
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- PMSの症状は年代によって違う!?