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誰にも言えない…オトコのお悩み相談室

上司が変わって、胃もたれ・胃痛が続くも検査は異常なし…これ何?

「機能性ディスペプシア」の可能性も

 荒川直樹=科学ライター

自律神経を整え精神的なストレスを軽減

 精神的なストレスの軽減も機能性ディスペプシアの改善には必要だ。鈴木教授は「高齢者の患者さんも最近は増えていますが、やはり30~40代の病気というイメージがあります」と話す。こうした年齢では職場で仕事の負担が大きいうえ、同僚や上司との人間関係で悩むこともある。これに、子供の進学など家庭の問題も重なるわけだ。精神的な要因が大きく症状が重い場合には、心療内科などとの連携が必要なケースもあるという。

 一方で、自分の胃の症状にとらわれすぎないことも大切だという。機能性ディスペプシアは、症状の重い場合は患者のQOL(生活の質)に深刻な影響を及ぼすが、一方で、生死にかかわる病気ではない。内視鏡検査などで他に重要な病気がないことを明らかにして自らを安心させ、生活改善に前向きに取り組もう。十分な睡眠を取ることも大切だ。

 また、誰にでも勧められるのは、自律神経を軽く刺激するような運動だ。「速歩など、軽く汗ばむほどの運動を定期的に行うといいと思います」(鈴木教授)。

 鈴木教授は、「軽症の機能性ディスペプシアは、それほど深刻に構えることはないものの、軽んじているとどんどん悪化し、治りにくくなります。身に覚えがある人は、早め早めの生活改善が重要です」とアドバイスする。

鈴木秀和(すずき ひでかず)さん
慶應義塾大学医学部 医学教育統轄センター 教授
鈴木秀和(すずき ひでかず)さん 1989年、慶應義塾大学医学部卒業、1993年、大学院医学研究科博士課程修了。慶應義塾大学病院の専修医、同医学部内科学(消化器)専任講師、准教授を経て、2015年11月より現職。食道・胃・十二指腸疾患、ヘリコバクターピロリ感染症、胃食道逆流症、機能性消化管障害、消化器がんのの病態と治療、医学教育学、医療データベースが専門。

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