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誰にも言えない…オトコのお悩み相談室

夜の度重なるオシッコで寝不足、仕事効率はダウン

50代の過半数が悩む夜間頻尿の解決法とは?

 荒川直樹=科学ライター

「昼も頻尿」なら泌尿器科の病気が隠れている可能性

 夜間頻尿を起こす1つ目の原因に当たる「膀胱容量の減少」とは、膀胱にオシッコを溜められる量が低下し、夜でも排尿したくなってしまう症状だ。加齢による膀胱の萎縮が原因で起こる現象だが、過活動膀胱、前立腺肥大症といった泌尿器科の病気が影響していることもある。例えば、前者は男女もとに多くみられる病気で、膀胱に尿が少量しか溜まっていないのに、膀胱が勝手に収縮して尿意をもたらす病気である。一方、後者は、前立腺肥大症が発症しやすくなる50代以降の男性に多く見られる。前立腺肥大症になるとオシッコが出にくくなるが、その前兆として頻尿をもたらすことがある。

 高橋主任教授は「チェックして欲しいのは、症状が夜間頻尿だけなのか、もしかしたら昼も夜も頻尿(昼夜頻尿)なのではないかということだ」と話す。例えば、人間の膀胱は少なくとも300mlの尿を溜めることができる。腎臓が尿を作り出すペースを考えれば、水などを飲んでいても3~4時間はオシッコにいかなくても済むはず。「昼夜頻尿になると、2時間程度の会議、映画、打ち合わせの時間もオシッコが我慢できないことが多い」(高橋主任教授)と話す。その場合は、泌尿器科の病気を疑って、医療機関を受診するべきだ。

 なお、ビールなどアルコールには利尿作用があるので、宴会中何度もトイレにいくのは問題がないことが多い。

夜間の尿量が500ml以上だと「夜間多尿」

 若い人は一度眠ったら朝までなかなか起きないものだが、それでも膀胱がパンパンにならないのは、ヒトの体には眠っている間に作る尿の量を制限する抗利尿ホルモンが分泌されるからだ。高橋主任教授は「夜間、水を飲まないのに尿を作っていたら脱水状態になってしまう。それを予防するための体のメカニズムなのだが、加齢とともに機能が低下し、他の原因も加わって夜間の尿量が増えやすくなる」と話す。これが夜間多尿だ。

 専門的な診断では、夜寝てから起床直後までにするオシッコの量が、1日総尿量の3分の1を超えているときに「夜間多尿」と判断される。平均的な1日総尿量は1500mlなので、夜間に500ml以上のオシッコを出していると夜間多尿ということになる。

 自分が夜間多尿かどうかを知るには、泌尿器科での診療でも使われる下図の排尿日誌が有効だ。ペットボトルの上部を切り落として、50mlごとの目盛りをつけ、そこにオシッコを入れて夜間の尿量だけでも記録するといい。

排尿日誌で尿量に異常がないかをチェック
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