バランスの良い食事で天然保湿因子を増やす
皮膚の最も外側にあり、私たちの体を紫外線、病原体、乾燥などから守るために重要な役割を果たしているのは、厚さ0.2~0.3mmほどの表皮だ。表皮の最も深い部分には基底層があり、そこで毎日新たな細胞が生まれている。細胞は、少しずつ体表に向かって分化し続け、28日ほどで体表面から剥がれていく。そして、細胞が剥がれる前の数日分に相当するのが角質層だ。菊池さんは「角質層は、すでに死んでいる細胞でできている。その厚さは約0.01mmと食品ラップほどだが、そのなかに肌の水分を保つための重要な要素が詰まっている」と話す。