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誰にも言えない…オトコのお悩み相談室

爪水虫にボロボロ踵(かかと)、こんな足じゃ彼女ができな~い

市販薬では治療不可。最新医療で美足を目指すべし!

 荒川直樹=科学ライター

爪水虫はじっくり飲み薬で治す

 こうした慢性化した水虫は、非常に治りにくい。日常のフットケアから治療法まで皮膚科医のアドバイスが不可欠だ。特に爪水虫、そして角質増殖型と爪水虫の両方がある患者の場合は、皮膚科で処方される医療用医薬品による治療が勧められる。

 1つは、飲み薬を使った方法だ。菊池院長は「従来の塗り薬を爪に塗っても、ケラチンの硬い爪組織には浸透しにくい。飲み薬は、有効成分が体の内部から足指の爪をつくる組織に移行し、白癬菌の増殖を抑える」と話す。

 治療には時間がかかる。爪は根もとに近い部分ででき、少しずつ先端に伸びていく。有効成分を長い期間かけてゆっくりと爪に浸透させ、白癬菌に侵された爪が、全部きれいな爪に入れ替わるまで服用する必要がある。服用薬剤によって、「毎日飲む」ものと、「1週間飲んで3週間休む」もの(パルス療法)がある。前者は価格が安く再発しにくい、後者は高価だが内服期間が短くて済むという特徴がある。爪水虫の状態によっても異なるが、6カ月~1年ほどで治るケースが多いという。

 また2つ目の方法は、2014年に登場した爪水虫用の塗り薬で、これも皮膚科で処方される医療用医薬品(薬品名:エフィナコナゾール、商品名:クレナフィン)。爪組織にも浸透する新たな成分が使われている。爪水虫に侵された範囲が比較的狭い患者に用いられるほか、肝機能障害などを患い内服薬が飲めない患者などに用いられる。爪がきれいに生え替わるまで、毎日しっかりと塗り続ける。この塗り薬は発売されたばかりなので、治療期間はまだ確立されていないのが現状だ。内服薬による治療とどちらがいいのかは、皮膚科でよく相談するといいだろう。

 菊池院長は「じつは、現代でも爪水虫はやっかいな病気の1つだ。爪が伸びる速さが遅い高齢者では、治しきれないこともある」と話す。夏でも革靴を履くビジネスマンは水虫になりやすいが、爪水虫にかかわらず、かかったかなと思ったら皮膚科医と相談しながら徹底的に直す。それが男の心得といえるだろう。

■変更履歴 本文中2ページ目「2003年以降に市販薬としても発売された、新しいタイプの水虫薬(ラミシールプラス、ダマリンといった、処方薬と同等の成分が入っているもの)」を「2003年以降に市販薬としても発売された、新しいタイプの水虫薬(ネチコナゾール塩酸塩、アモロルフィン塩酸塩、ブテナフィン塩酸塩、テルビナフィン塩酸塩といった、処方薬と同等の成分が入っているもの)」に修正しました。また、本文中3ページ目「2014年に登場した爪水虫用の塗り薬で、これも皮膚科で処方される医療用医薬品(薬品名:ネチコナゾール塩酸塩、アモロルフィン塩酸塩、ブテナフィン塩酸塩、テルビナフィン塩酸塩のいずれかを含むもの)」を「2014年に登場した爪水虫用の塗り薬で、これも皮膚科で処方される医療用医薬品(薬品名:エフィナコナゾール、商品名:クレナフィン)」に修正しました。[2015/07/27 14:50]
菊池新(きくち あらた)さん
医学博士、菊池皮膚科医院 理事長
菊池新(きくち あらた)さん 1962年、東京生まれ。87年、慶應義塾大学医学部を卒業。95年、慶應義塾大学医学部皮膚科診療科医長。96年、アメリカ国立衛生研究所(National Institute of Health)へ留学。98年、菊池皮膚科医院を開設。『そのアトピー、専門医が治してみせましょう』(文春文庫)、『Dr.菊池の金属アレルギー診察室』(東京堂出版)、『なぜ皮膚はかゆくなるのか』(PHP新書)などの著書がある。

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