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誰にも言えない…オトコのお悩み相談室

職場で人との関わりがおっくうに…男性ホルモンが減ってきたから?

ホルモン補充だけでなく、自分の居場所を持とうとする行動がカギ

 荒川直樹=科学ライター

ホルモン補充療法を行うのは3割ほど

 診察によってLOH症候群であるとされた場合、主な治療法は男性ホルモン補充療法、漢方薬などによる治療、生活習慣の改善の3つだ。

 ホルモン補充療法は、AMS調査票40点以上、血液検査での総テストステロン値が350ng/dL以下のときに検討される。治療は、テストステロン注射を2~3週間の間隔で3カ月行い、効果があれば継続。50~60代なら治療期間は1年が目安だ。

 期待が高まるホルモン補充療法だが、専門家たちはLOH症候群の症状を改善するには、心理的サポートや生活改善など総合的なアプローチが必要だという。ホルモンさえ補充すれば症状が改善するというわけでもないうえ、安易にホルモン補充療法を行うと患者自身のテストステロン分泌能力を低下させてしまう場合があるからだ。

 堀江教授も「私が診察を行うメンズヘルス外来でも、ホルモン補充療法を行うのは3割程度。残りは漢方療法や生活習慣の見直しにより、患者本来のホルモン生産能力を高める治療が行われる」と話す。

「自分の居場所」をつくることが大切

 ではどのような生活改善が男性ホルモン生産能力を高めることにつながるのか。堀江教授が第一に挙げたのは、自分の居場所を作ること。オーバーワークややっかいな人間関係などで溜まったストレスは男性ホルモンを低下させる。「緊張を解くカギは、自分の居場所をつくること。職場、趣味の集まり、ボランティアなど自分が必要とされる場所を見つけてほしい。どこかで頼りにされている人はLOH症候群にはならない」と堀江教授はアドバイスする。

 そのほか堀江教授は、さまざまな生活改善を提案しているので、その一部をご紹介する。

男性ホルモン生産能力を高める8カ条
積極的にリラックスできる機会を持つ
運動を積極的に行いメタボを解消
日々の食事はおいしく楽しく
ぐっすり眠り、すっきり目覚める
ときどきは大声で笑う
自慢できる趣味を持つ
男同士の友情を大切にする
ワクワク、ドキドキすることに挑戦する

 どれも身近な生活改善ばかりだが、こうした小さな改善の積み重ねが男性ホルモン力をアップしてくれると同時に、LOH症候群によって失われた自分の「社会性」を取り戻してくれるのだ。

堀江重郎(ほりえ しげお)さん
順天堂大学医学部附属・順天堂医院泌尿器外科 教授
堀江重郎(ほりえ しげお)さん 1985年、東京大学医学部を卒業。東大病院勤務後、米国テキサス州で医師免許取得。2003年に帝京大学医学部泌尿器科学・主任教授に就任。12年から順天堂大学医学部泌尿器外科学・教授。日本泌尿器科学会指導医。日本抗加齢医学会副理事長。一般向けの著書に『ヤル気がでる! 最強の男性医療』(文藝春秋)、『男性の病気の手術と治療―診察室では聞けない前立腺・ED・がんの心得』(かまくら春秋社)、『うつかな?と思ったら男性更年期を疑いなさい』(東洋経済新報社)などがある。

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