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誰にも言えない…オトコのお悩み相談室

“分かっちゃいるけど止められない”  コレってまさかアル中?

アルコールは“出来損ないの麻酔薬”、毎日ビール中瓶3本で赤信号

 荒川直樹=科学ライター

飲酒量を減らすにはどうすればいい?

 身近な存在だけど、一つ使い方を誤れば怖いアルコール。不安に感じたら、お医者さんに相談するとよいだろう。垣渕医師は「以前と比較すると、より広い範囲の患者に医療が対処していこうという環境になっている」と話す。

 例えば、以前はアルコール依存症の治療を行う医療機関は「強迫飲酒」「連続飲酒」の患者の断酒治療を行うための入院施設しかなかった。しかし、1980~90年代から、外来で治療を行う医療機関が増えてきている

 特に、2013年にアルコール健康障害対策基本法が施行され「不適切な飲酒」が原因で起こる健康被害の改善に取り組むようになった。現在、アルコール依存症と診断されている患者は100万人だが、その予備軍ともいえるハイリスクの人に、できるだけ害のない飲酒に戻ってもらうことが重要だからだ。

 現在、企業などが行う特定健診(メタボ検診)では、飲酒習慣などを問う問診票があるが、そこで見つかったハイリスクの人に対して健康指導が行われるようになった。例えば、「ブリーフインターベンション」という手法は、相談に訪れた患者に飲酒日記を付けてもらい、飲酒量を減らしたり、連続した休肝日を週2日設けるなど、目標に少しずつ近づけていこうというものだ。

 ハイリスクの人であれば目安となる飲酒量は、1日60グラム(アルコール換算:ビールで1.2リットル、大瓶2本弱)以下にするというもので、40グラム以下が望ましい。逆に、1日80グラム(ビールで1.6リットル、中瓶3本強)以上だとリスクが非常に高くなる。垣渕医師は「1日40グラムから80グラムの間に、アルコール依存症予防のルビコン川があるといってもいい」と話す。

 ルビコン川を渡る寸前から、なんとか適切な飲酒に戻りたいものだが、なかなか節酒できない人も多いだろう。そんな人のために、肥前精神医療センターが多量飲酒者向けに提供している節酒ノウハウを紹介しよう。

お酒を飲み過ぎないために取り入れたい生活習慣
□ お酒を飲み過ぎてしまう相手と場所を避ける
□ お酒の誘いの断り方を上達させる
□ 自動車の運転や運動など、お酒を飲んだらできないことを行う
□ お酒以外の楽しみ(趣味)を増やす
□ お酒は自分にとって効用より害のほうが多いことを思い出す
□ お酒を飲むことを家族が心配していることを思い浮かべる
□ お酒を飲んで自分の病気が悪くなることを思い浮かべる
□ お酒を減らせたら健康になることを思い浮かべる
□ 酒席では、まず食事を取ってお腹を一杯にする
□ 酒席では、お酒以外の飲み物をまず飲む
□ 酒席では、小さいコップで飲む
□ 一口飲むたびにコップをテーブルに置く
□ 次の一口までの時間を長くする
□ 1日に3時間以上は飲まない
□ 酒席では、自分のコップを空にしない(注がれないように)
□ 酒席では、お酒を注がれないように、断り方を上達させる
□ 周りの人に目標を宣言して協力してもらう
□ 一緒に酒を減らす(止める)仲間を見つける
□ 夜10時以降はお酒を飲まない
□ イライラするときはお酒を飲まない
□ もし飲んでしまっても、やけにならず、もう一度やり直す
□ 飲んでしまったら、そのことを周囲の人に正直に話す
肥前精神医療センターが多量飲酒者向けに提供しているワークブック「あなたが作る健康ノート(基礎編)」の内容を基に編集部で作成

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