まだまだ男盛りの中高年に容赦なく襲いかかる体の悩み。医者に相談する勇気も出ずに、1人でもんもんと悩む人も多いことだろう。そんな人に言えない男のお悩みの数々を著名な医師に尋ね、その原因と対処法をコミカルで分かりやすく解き明かす。
このようなクリエイターさんは、どこの職場でも1人はいそうなタイプだ。でも、もしかしたらADHD(注意欠陥/多動性障害)の傾向があるのかもしれない。ADHDというと子供の病気と思われがちだ。小学校の朝礼のときに一人で校庭を走り回っていたり、授業中に机に向かっていられずに突然歩き出したりといった「多動性」を中心に、「不注意」「衝動性」をもたらす発達障害として比較的よく知られている。
しかし最近は、大人にもADHDがあることが知られてきた。杏林大学名誉教授で精神科医の古賀良彦氏は「ADHDの症状のうち最も周囲に影響の大きい多動性は、小学校4年生ぐらいになると、かなり収まってくる」と話す。遅刻の常習犯だったり、並外れて忘れ物が多かったりすることで、教師からは目を付けられてしまう。ただ、「ウソがつけず憎めない性格なので、仲間からはかわいがられることも多い」(古賀さん)という。
中学校・高校になると、多動性はほとんど目立たなくなる。成績も悪くなく大学に進学するケースも少なくないが、大学に入れば、もはや社会人候補生。自分でしなければならないことが増えてくると、多動以外のADHDの症状が目立つようになる。
時間管理が苦手、思ったことをすぐ口に
軽度のADHDの場合、子供の頃は自分も周囲も気付かない場合がある。ところが、大人になって家庭や仕事の場で責任が生じたり、学校や職場でさまざまな人と接するなかで、はじめて「大人の発達障害」として気付かれる場合もある。例えば、以下のような「不注意」「多動性」「衝動性」が重なって現れると要注意だ。
<不注意:気が散ってしまう>
・仕事においてケアレスミスが多い
・時間管理が苦手で、約束や期日が守れない
・仕事や作業を順序立てて行うことが苦手
・片付けるのが苦手で、自分の部屋がゴミ屋敷に
・忘れ物、なくしものが多く、しょっちゅう探しものをしている
<多動性:じっとしていられない>
・いつも落ち着かない感じがする
・貧乏ゆすりなど、目的にない動きをしてしまう
<衝動性:思いついたらすぐ行動してしまう>
・会議などで思ったことをすぐ口にしてしまう
・突然、有給をとって旅に出てしまう
・高価なものを衝動買いしてしまう