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誰にも言えない…オトコのお悩み相談室

軽視できない頑固な鼻詰まり、副鼻腔炎の恐れも

市販薬の使い過ぎによる症状の悪化に要注意

 荒川直樹=科学ライター

ぜんそくも起こす新たな慢性副鼻腔炎が増加中

 そのほか鼻詰まりの原因はさまざまだ。例えば、太りすぎ(肥満)の人は鼻の粘膜が肥厚しやすく、それが睡眠時無呼吸症候群をもたらす一因になる。そして、最近耳鼻咽喉科学の世界で注目されているのが、鼻と呼吸器の関連だ。

 池田教授は「鼻と気管支の病気は合併症を起こしやすい。鼻水、鼻詰まりの訴えで訪れた患者さんの呼吸が少し『ゼイゼイ』しているので、よく調べてみると軽度のぜんそくを発症していることがある」と話す。

 反対に、ぜんそくを患っている人が発症しやすいのが「好酸球性(こうさんきゅうせい)副鼻腔炎」で、近年は患者数が増えている。好酸球というのはリンパ球の一種だ。一般的な慢性副鼻腔炎は好中球性(こうちゅうきゅうせい)副鼻腔炎といい、病気の発症には細菌感染が関与しているが、好酸球性副鼻腔炎は細菌感染が見られない。

 鼻水も膿のようなものではなく、ニカワ(膠)のような透明で黄色い鼻水となる。ポリープ(鼻たけ)が多発するため、ひどい鼻詰まりをもたらし、嗅覚障害や風味の障害に発展することもある。ポリープは手術で取り除いても再発しやすい。治療法として有効なのは、鼻噴霧または経口ステロイドだ。国から難病にも指定され、患者数は2万人ともいわれている。

 「鼻詰まりは、ありふれた症状の一つではあるが、知らず知らずのうちに睡眠の質を低下させ、仕事や学業に影響を与えている可能性がある。最近では呼吸器を過敏にし、ぜんそくを誘発している可能性があることも分かっている。早め早めに適切な治療を受けることがとても重要です」(池田教授)。

池田勝久(いけだ かつひさ)さん
順天堂大学医学部耳鼻咽喉科 主任教授
池田勝久(いけだ かつひさ)さん 1981年に東北大学医学部を卒業し、東北大学医学部附属病院耳鼻咽喉科に入局。1987年、アメリカ合衆国ミネソタ大学耳鼻咽喉科に留学。1993年、東北大学医学部附属病院講師。1999年、東北大学大学院医学系研究科助教授。2003年より現職。

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