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おとなのカラダゼミナール

冬になると鼻くそが増えるって本当?

鼻粘膜が乾いてアレルギーに!「ドライノーズ」にご注意

 北村 昌陽=科学・医療ジャーナリスト

 「現代の住環境は、エアコンなどの影響で、乾燥が非常に進んでいます。それで目が乾くと『ドライアイ』、口が乾くのが『ドライマウス』。同様に、鼻の中が乾燥した状態は『ドライノーズ』と呼ばれます」と三輪さんは話す。このドライノーズに特徴的な症状の一つが、「鼻くそが増える」なのである。

 鼻くそ以外にも、「鼻の中がいつもムズムズする」「鼻をかみたいのに、かんでも鼻水が出ない」「鼻血がよく出る」「鼻の中がぴりぴり痛む」といった症状がある人は、ドライノーズかもしれない。ただでさえ空気が乾燥するこの季節、空調が効いた室内で長時間過ごす人は、要チェックだ。

 ドライノーズを抱える人がどのくらいいるのかは、正確な調査がないため不明。だが、ドライアイの潜在患者数は800万~2200万人と見積もられており、ドライノーズもおそらく数百万人程度はいると予想される。

乾燥した粘膜は、バリア機能が壊れている

 さて、鼻くそが増えるだけなら、エチケット面は別にして、健康上は大した問題ではないと思うかもしれないが、これが実は大問題なのだ。問題の本質は「乾燥」である。

 「乾燥した粘膜は、バリア機能が低下します。すると、ほこりや花粉などの異物が粘膜内に入り込む。そこから花粉症やアレルギー性鼻炎などが起きます」(三輪さん)

 これは昔、「老人性鼻炎」と呼ばれた病気と同じ状態だという。以前から、高齢になると粘膜が乾燥しやすいことが知られていた。すると鼻粘膜のバリア機能が落ち、炎症が頻発する。そのため「老人性」という名前で呼ばれたのだが、現代は高齢者でなくても乾燥が進んでしまうわけだ。

 また、「バリア機能が落ちると、ウイルスなどの病原体も侵入しやすい。風邪をひきやすくなると考えられます」(三輪さん)という。

 さらに、こんな話も。「乾燥によってバリア機能が落ちるのは、肌も一緒です。そこで最近は、アトピー性皮膚炎が発症する発端に、肌の乾燥が関わっていると考えられています」(三輪さん)。

 ほ~、鼻くそはアトピーとも共通のメカニズムなのか。なるほど、潤いが落ちるのは、健康にとって大問題なのですね。

 「そうですよ。だから、たかが鼻くそとバカにしないほうがいいです」(三輪さん)

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