日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様

日経 Gooday

ホーム  > からだケア  > おとなのカラダゼミナール  > 「血液ドロドロ」はどうして体に悪いの?
印刷

おとなのカラダゼミナール

「血液ドロドロ」はどうして体に悪いの?

実は大事なのは血液より血管の状態だった

 伊藤和弘=フリーランスライター

聞きたかったけど、聞けなかった…。知ってるようで、知らなかった…。日常的な生活シーンにある「カラダの反応・仕組み」に関する謎について、真面目にかつ楽しく解説する連載コラム。酒席のうんちくネタに使うもよし、子どもからの素朴な質問に備えるもよし。人生の極上の“からだ知恵録”をお届けしよう。

「血液ドロドロとは、血液中のコレステロールや糖が多いことではない」(池谷さん)。(©luk Cox-123RF)

 今ではすっかり定着した「血液ドロドロ」という言葉。脂ぎって黒ずんだイメージがあり、いかにも不健康な感じだ。特定の食材を食べるとドロドロの血液がサラサラになる、なんて話も後を絶たないが、そもそも「血液ドロドロ」とはどのような状態なのか? ドロドロだと、どんなことが起こるのだろう?

 「血液ドロドロとは、水分が少なく、血小板の活性が高まって固まりやすくなっている状態。血液中のコレステロールや糖が多いことではありません」

 そう話すのは、循環器系のエキスパートとしてテレビ出演も多い、池谷医院(東京都あきる野市)院長の池谷敏郎さんだ。

 「血液が固まると血栓(血の固まり)ができて、これが血管をふさぐことで脳卒中や心筋梗塞が起こります。要するに固まりやすいからドロドロはいけない、ということ。血液流動性検査(MC-FAN)をすると、確かに血液がスムーズに流れるサラサラの人と、流れにくいドロドロの人がいます。だけど実際には、固まりやすい状態でも、そう簡単に血管内の血は固まらない。ドロドロやサラサラよりも大事なことがあるのです」(池谷さん)。

サラサラ血液で血管が詰まることも

 暴飲暴食や喫煙、ストレスなど、悪い生活習慣を続けていると、血管の内壁に脂肪の詰まったコブができる。これが「プラーク」と呼ばれるもの。何かのはずみでプラークに傷がつくと、それをふさごうとして血小板が集まり、血栓ができてしまう。

 いくらドロドロでも、体内を流れている血液はそう簡単には固まらない。しかしプラークに傷がつくというきっかけで固まってしまうわけだ。

 カロリーを抑えた栄養バランスのいい食事や運動を続けると、血小板の活性が抑えられるとともに赤血球も柔らかくなって狭い部分に流れやすくなり、ドロドロだった血液もサラサラになっていく。しかし、それだけでは決して安心できないという。

 「血液がサラサラであっても、加齢によって動脈硬化が進行していて、血管内にプラークが多い人もいます。サラサラでも血栓が詰まることがありますので、血液がドロドロかサラサラよりも、大事なのは“血管力”なんです」と池谷さん。

 この血管力は池谷さんの造語だ。

1/3 page

最後へ

次へ

RELATED ARTICLES関連する記事

からだケアカテゴリの記事

カテゴリ記事をもっと見る

FEATURES of THEMEテーマ別特集

  • 健康寿命を左右する「全粒穀物と食物繊維」の摂取方法

    今、世界的に「全粒穀物」の健康効果が注目されている。全粒穀物の摂取が増えるほど、がん、心血管疾患、総死亡率が低くなるという研究報告も出ている。その健康効果の中核となっているのが「食物繊維」だ。食物繊維が体にいいことはよく知られているが、主に便通などに影響するものと軽視されがち。だが、食物繊維不足は生活習慣病と密接な関係がある。本特集では、主食の選択が及ぼす健康効果から、注目の大麦の健康効果、穀物以外の食物繊維のとり方までを一挙に紹介する。

  • 「胃がん」撃退のため知っておきたい最新情報

    これまで多くの人の命を奪い、「死の病」であった胃がんが、「ピロリ菌」除菌の登場によって未然に防ぐことができる病気になってきた。また、万が一胃がんになってしまった場合も、胃カメラによる検診を定期的に受けていれば、超早期の段階で見つけて治療し、胃の機能をほとんど損ねることなく日常生活に戻ることができる。本特集では、近年死亡率が大きく減少している胃がんの最新事情をまとめる。

  • 寝ても取れない疲れを取るには?

    「疲労大国」といわれる日本。「頑張って仕事をすれば、ある程度疲れるのは当たり前」「休む間もないほど忙しいが、やりがいがあるから、さほど疲れは感じない」などと思っている人も多いかもしれない。だが、睡眠時間を削るような働き方を続けていると、知らぬうちに疲れはたまる。結果、「寝てもなかなか疲れがとれない」という状態に陥るばかりか、免疫力の低下や、生活習慣病の発症につながることは多くの研究で知られている。疲労の正体から、疲労回復の実践的な方法までをまとめた。

テーマ別特集をもっと見る

スポーツ・エクササイズSPORTS

記事一覧をもっと見る

ダイエット・食生活DIETARY HABITS

記事一覧をもっと見る

からだケアBODY CARE

記事一覧をもっと見る

医療・予防MEDICAL CARE

記事一覧をもっと見る

「日経Goodayマイドクター会員(有料)」に会員登録すると...

  • 1オリジナルの鍵つき記事鍵つき記事がすべて読める!
  • 2医療専門家に電話相談できる!(24時間365日)
  • 3信頼できる名医の受診をサポート!※連続して180日以上ご利用の方限定

お知らせINFORMATION

日経Goodayマイドクター申し込み

SNS

日経グッデイをフォローして、
最新情報をチェック!

RSS

人気記事ランキングRANKING

  • 現在
  • 週間
  • 月間

NIKKEICopyright © 2018 Nikkei Inc. All rights reserved.