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おとなのカラダゼミナール

「だまし絵」が人により違って見えるのは何故?

人が見ているのは“脳が編集した画像”だった

 北村 昌陽=科学・医療ジャーナリスト

ヒトはものごとを「あるがままに見る」ことはできない

 脳は、無意識のうちに立体感を生み出している。ここから、意外な事実が浮かび上がる。

 「ヒトは、ものごとを、ありのままになど見ていないのです」(竹内さん)

 私たちは通常、何かを見たとき、見えたものが見えたごとくそこにあることを疑わない。だが私たちの意識が感知しているイメージは、脳が立体感などの復元や補正を行い、さまざまな解釈を盛り込んだ「加工済み画像」なのだ。

 だまし絵や錯視画像は、そういう加工プロセスの一端を浮き上がらせる。でも、そういった特殊な絵を見るときに限らず、普段から脳は情報の編集を行っている。私たちはいつも、編集された世界を見ているのである。

 ではここで、私たちが「ありのままに見ていない」ことを実際に体験してみよう。まず下のイラストを見てほしい。枯葉に虫食い穴が空いて、ボロボロになっている。

[画像のクリックで拡大表示]
枯葉のイラストに見えるが、その中に実は…。(『だまし絵 心理の迷宮を楽しむ本』(河出書房新社)より引用)

 じっくりと見たら、次ページにある次のイラストに進もう。

 次を見たあとでもう一度ここに戻ってきてほしい。そのときには、このイラストが全く違うものに見えるはずだ。

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