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おとなのカラダゼミナール

「だまし絵」が人により違って見えるのは何故?

人が見ているのは“脳が編集した画像”だった

 北村 昌陽=科学・医療ジャーナリスト

脳はだまされているのか?

 「立体感を復元するという脳の働きをうまく利用したのが、「ポンゾ錯視」と呼ばれる現象です」(竹内さん)

 これも、似たような絵を見たことがある人が多いだろう。二つの太い線は、画面上の寸法は全く同じだが、上の方が長く見える。レールの構図を基に脳が立体感を作ると、上の線は奥に見えるため、手前の線より長く感じられるのだ。

[画像のクリックで拡大表示]
イタリアの心理学者マリオ・ポンゾが発見した原理に基づく錯視画像。遠近法的な背景の中に置かれた対象物は、遠くに見えるものほど大きく感じられる。

 ふーむ。脳がだまされてしまうのですか。

 「いえ、だまされたというよりは、脳が積極的に情報処理をした結果ととらえるべきでしょう。三次元に見えるように、情報を加工しているのです」(竹内さん)

 立体感が際立つように情報を処理するメカニズムは、人間が進化の過程で身につけた機能。人類の祖先は樹上で生活していたため、折り重なる木の枝やエサの果実、仲間や敵との距離感を立体的に把握する能力が、とても重要だったと思われる。そんな能力を身につけたから、人類は自然淘汰を生き抜いた。この機能は、普段から無意識のうちに働いて、私たちの「見る機能」を支えているのだ。

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